ハースF1チームの代表であるギュンター・シュタイナーは、アメリカでさらに1戦のグランプリを追加で開催することには賛成している。しかしカレンダーを拡充しすぎた場合、ある時点でファンの興味が薄れてしまうことを懸念している。
シュタイナーはマイアミがF1の開催候補地として挙がったことは、アメリカを拠点とするハースにとっては利益になるとして前向きに捉え、アメリカでの2戦目開催をF1と同様に歓迎している。
「そうなれば良いと思っている。アメリカでの2戦目は私達にとって、間違いなく良いことだ」とシュタイナー。
「リバティはアメリカでの市場に多くの可能性を見出しており、開催に向けて大変な努力を払っていると思う。繰り返しになるがハースだけでなく、我々全体とF1にとっては良いことだ。現実となることを願おう」
2016年末にF1の主導権を握って以来、リバティ・メディアはカレンダーの拡充を課題として取り組んできた。CEOのチェイス・キャリーは、将来的に年間25戦を開催したいとの考えを示唆している。
しかし、リソースや物流がすでに極限に達しているため、これ以上の開催数増加についてはチームから反対の声が上がる可能性もある。シュタイナーもまた、ある時点でF1ファンの興味が飽和状態になってしまうことを懸念する。
「リバティが(2019年に)何をするつもりであるのか、正確には分からない。もしかしたら来年には1戦がなくなり、21戦に戻ることになるかもしれない。参入と撤退は常にあるものだ」とシュタイナーは語る。
「22戦は可能だと思うが、難しくなってきている。3戦連続での開催がある今シーズンに、それがどれほど難しいことであるのかが分かるだろう」
「我々も苦労するが、ファンにとっての飽和ポイントがどこになるのかを見ることになるかもしれない。気にかけておく必要がある」
「リバティはとても良いと思う。現状を非常によく観察している。リバティがやろうとしていることはレースの数を増やすことでなく、質を上げることだ」
「世界的なスポーツとして見れば、マイアミやコペンハーゲンは良い開催地であると思う」