2017年5月22日のこと、アメリカの歌姫アリアナ・グランデが英マンチェスターにてショーを開催後に凄惨な自爆テロ事件が発生、子どもを含む22名もの命が失われた。その後アリアナは帰国するもマンチェスターに再び飛び、被害者らを救済すべく多くの人気ミュージシャンらとチャリティコンサートを開催し成功させていた。
アリアナ・グランデのショー終了後、アリーナのエントランス・ロビー付近で爆発が発生。一瞬にして多くの死傷者が出る大惨事となった。
これに酷い衝撃を受けたアリアナは急遽アメリカに戻ったものの、
わずか数週後に再び渡英しチャリティコンサートを開催、大成功を収めていた。しかし当初は恐怖心が勝り、乗り気ではなかったもよう。このほどアリアナのマネージャーが『TIME』の取材に応じ、このように明かしている。
「僕はこう言ったんだ。『ショーをやらなくちゃ。(イギリスに)戻らなきゃ』って。」
そして、アリアナの反応は?
「僕を見て、『正気を失ったの?』とでも言いたげだったね。こう言っていたよ。『私にはもうムリ。あの時の歌はもう歌えない。あの時に着た衣装も身につけたくない。こんなことを私にさせないで』って。」
だがその2日後、マネージャーのもとには16通ものメッセージが送られてきたとのこと。送り主はアリアナで「電話をください」という内容だった。そして連絡がつくなり、アリアナはマネージャーに対してこう告げたそうだ。
「私がこのまま何もしなければ、犠牲になった方達は無駄に命を落としたことになってしまうわ。」
渡英して多くのミュージシャンとショーを成功させたアリアナ。当時のことを「多くの人が痛みに苦しんだの。そして(愛する人の)死に苦悩した人も多かったわ」とコメントしていた。今も思い出すことが辛く「多くは語りたくない」というアリアナだが、テロ行為については「人として最低のこと」と痛烈に批判している。
「だからこそ、私はあのような行動に出たの。あのような事件が起こってしまう…なのに実行犯らが勝っただなんて、ファンには絶対に思ってほしくない。」
大勢のファンの命を一瞬で奪われたアリアナが、テロに対する恐怖感に打ち克つのにどれほどの勇気が必要だったことか。事件発生から間もなく1年。事件後に憔悴しきった様子でアメリカに帰国したアリアナの姿が話題となったが、卑劣な犯人・犯行に屈しないという彼女の勇気ある決断は多くの人々に支持された。
画像は『Ariana Grande 2017年8月29日付Instagram「Shanghai, I love youuu sooo much !!!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)