わが子の次の言葉に戦慄が走ったというある母親。事件は米フロリダ州マリオン郡のオカラ市郊外にある「Forest High School-Ocala」という高校で起きた。2頭のアライグマが現れて学校の小屋で飼育されていたニワトリを襲い、食い殺してしまったことに農業科のデューウィ・ブリュートンという男の教師が腹を立て、復讐してやるとしてアライグマの捕獲を生徒たちに命令。ほどなくしてアライグマが罠にかかると、ブリュートンは大型のゴミ箱に水を張って「ここにそいつらを突っ込んで溺死させろ」とさらに生徒に命じた疑いがもたれている。
この教師の残忍性について詳しい調査が進められているが、生徒に動物殺害の行為を強要したとあればまた別の罪に問う必要も出てくる。マリオン郡公立学校区の教育関係者は『Ocala Star Banner』の取材に、「法的にみた違法性とは別に、生徒たちの前でそうした言動に出たこと自体が由々しき問題です」などと述べ、すべての調査が済むまでブリュートンに休職を命じたことを明らかにした。また15日には政府機関である「フロリダ州魚類・野生生物保存委員会(The Florida Fish and Wildlife Conservation Commission)」も、この件を動物への虐待致死行為と捉えて独自の調査をしていくと発表した。
「Florida Nursery Growers and Landscape Association (略称:FNGLA)」の正会員であることを武器に、ブリュートンは2006年には「Future Farmers of America」として次代の優れた農業従事者を育成する同校のFFAアドバイザーに就任。農業科の教師のなかでも際立った存在で、2010年には非常に優れた教師に贈られる「Golden Apple Teacher of the Year」に同校からノミネートされていた。
画像は『Ocala Star Banner 2018年5月16日付「Ocala teacher suspended after students say he drowned animals in class」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 Joy横手)