5月20日に決勝レースが行われたスーパーGT第3戦鈴鹿。戦いを終えてスーパーGT500クラスを制したARTA NSX-GTの野尻智紀と伊沢拓也が優勝の喜びを語った。
ARTA NSX-GT
野尻智紀
「昨日に引き続き、この場(会見場)に戻ってくることができてよかったです。僕のスティントは、伊沢選手が一度作ってくれたマージンが一回ゼロになって、その後もう一度引き離しかけた状態でのスタートでした」
「後ろはずっと山本(尚貴)選手でしたし、彼はいつも力強いレースをして絶対に諦めないと思っていたので、僕も諦めちゃいけないし、開幕戦では僕が順位を落としたりと(チームやチームメイトに対して)申し訳なく思っている部分もあったので、必ず取り返さなくちゃいけないと強い気持ちを持っていました」
「セーフティカーがありましたけど、伊沢選手がしっかりギャップを築いてくれたことが鍵でした。僕のスティントは(後ろに山本選手がいて)1周も気が抜けなかったので全ラップがキーだったかな。大きなミスはしちゃいけないし、でも攻め続けなくちゃいけませんでしたから」
「次のタイでは48kgのウエイトを積むらしいので、48kg分、痩せようと思います(笑)。しっかりタイでも戦えるように来週(のSF SUGO)を終えたらしっかり体力と気力を養って、タイでもいい走りをしたいと思います」
伊沢拓也
「素直に昨日も今日もいい結果が得られてうれしいです。自分のスティントは野尻選手に少しでもマージンを稼ぎたいと最初からプッシュしていて、10秒くらい(マージンを)稼いでいましたけど途中のセーフティカーで台無しになってしまいました。速さだけじゃなくて運も必要なんだなと改めて思いましたね」
「野尻選手に変わってからも、いいペースで走っていて、チームとホンダがいいクルマを用意してくれて僕たちのクルマが今日一番速かったことが勝利につながったと思います」
「移籍して3戦目で、チームも野尻選手も僕を受け入れてくれて、いいコンビネーションが生まれていると思うので、それが早く結果につながればと思っていました。正直、こんなに早く勝利という結果になるとは思いませんでしたけど、僕と野尻選手、チームが積み重ねてきたもののおかげだと思うので、本当に感謝しています」
「チームメイトが変わると新しい刺激が入ってきます。野尻選手と(去年までコンビを組んでいたい)山本(尚貴)選手では走り方含めて違うので、そういった違う(キャラクターを持つ)ドライバーと組むことで自分自身が成長できて、今年も野尻選手から刺激をもらって、お互いうまくやりたいなと思いつつも多少は(ライバルとして)意識しつつ、そういうことが僕にとってはプラスになっていい結果になったのかなと思います」
「SFも戦っている関係で5月は4レースもあってさすがに疲れているので、(第4戦までのインターバルで)一休みできるのは助かります。今のクルマのスピードがあればいいレースができると思うので、期待してます」