トップへ

2019年のスーパーGTカレンダーは「全8大会+交流戦」へ。過密日程の解消も意識

2018年05月20日 12:51  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

GTA定例記者会見に出世イキしたGTアソシエイションの坂東正明代表
5月20日、スーパーGT第3戦が開催されている鈴鹿サーキットで、GTアソシエイションの坂東正明代表がGTA定例記者会見のなかで、2019年のスーパーGTカレンダーについて触れた。19年の日程については、他シリーズとも協力しながらスケジュールが過密にならないように調整したい意向を示している。

 スーパーGTは2018年から、鈴鹿でのレースが8月の1000kmから5月の300kmに移り、オートポリスと唯一の海外戦であるタイの日程が変わるなど、変更が加えられた。2019年のカレンダーについてはそろそろ調整が本格化する時期ではあるが、坂東代表は2019年のカレンダーについて「基本的に国内7大会、タイ・ブリーラムでのレースと、全8大会で行いたいと思っている」と今シーズン同様の8戦で行いたいという意向を示した。

 また、それに加えて予定されているのが、長年話し合われてきたDTMドイツツーリングカー選手権とGT500マシンによる交流戦だ。これについては、今までも話に出てきたとおり「日本とホッケンハイムで行いたいと思っている」と坂東代表。こちらは今後それぞれのスケジュールを調整しながら、レース日程が決定していくことになりそうだ。

 そして来季のカレンダーについて坂東代表は、「GTAとしては白紙の52週間のカレンダーに、8レースとテストの日程を入れる。そして国内の他のレースのプロモーターが入れていく」とスケジュールの調整方法について語った。ただ、オーガナイザーとプロモーターの意向もありさまざまな調整が必要となるという。

 ただ、坂東代表の意向として19年のカレンダー決定については、「オーガナイザーと他のプロモーターにも一度集まってもらって、過密スケジュールが起きないような状況を作りたいと思っている」と述べた。

 今季、3~5月はスーパーGTはもちろんスーパーフォーミュラ、スーパー耐久と他のシリーズのレース日程が立て続けとなっており、複数シリーズに参戦するチームにとってはタイトなスケジュールとなっていた。

「5月について言えば、8月だった鈴鹿がオーガナイザーの意向で5月になった。ただ、それによってチームが過密スケジュールになってしまう。(スーパーGTを運営する)自分たちでは調整可能だと思っていても、第2戦の富士と第3戦の鈴鹿の間の2週間に何があるかと。そして鈴鹿の次に何があるのか」と坂東代表。

「我々のカレンダーは空白で、鈴鹿の後はタイまでレースはない。でも、5月から6月までにいくつレースが入っていて、西から東に移動しなければならないのかと。これはちょっとコントローラーとして、物を申してもいいのではないかと。オーガナイザーに対してもコントロールをさせていただく方向で話をしたい」

 今回の鈴鹿には、スーパーフォーミュラをプロモートするJRP(日本レースプロモーション)の関係者も訪れており、今後のカレンダー調整について協議が行われたという。「DTMとの交流戦、そして我々の8レースをどうするか。すぐにカレンダーは出ないが、各団体とJAF(日本自動車連盟)と話をしていきたい」と坂東代表は語っている。

「チームの環境を整えるということを意識しはじめている。継続して中長期できるような環境、若手が入ってこられる環境を作っていきたい」

 ファンにとっても過密日程は観戦しづらくなる面もある。今後、GTAをはじめ各プロモーターでどう調整されるのか気になるところだ。