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LEXUS TEAM ZENT CERUMO スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート

2018年05月20日 09:51  AUTOSPORT web

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ZENT CERUMO LC500
2018 AUTOBACS SUPER GT Report
SUZUKA GT 300km
第3戦 鈴鹿サーキット

ZENT CERUMO LC500
#38 立川祐路/石浦宏明

◆5月19日(土) QUALIFY
公式予選総合結果 10位(1分45秒987)

 ポールポジションを獲得したものの、終わってみれば3位。表彰台は獲得したが、LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとってやや悔しい結果に終わった第2戦富士スピードウェイから2週間。SUPER GTは第3戦の舞台となる鈴鹿サーキットでのレースウイークを迎えた。鈴鹿でのレースはこれまでの1000kmから300kmに変更されたほか、開催時季も8月から5月になり、いろいろな変化があることが予想された。

 公式予選が行われた5月19日(土)は、朝は雲があったものの晴天。前夜に雨が降ったものの、ドライコンディションで午前9時からの公式練習を走ることができそうだ。前日、しっかりと準備を整えたZENT CERUMO LC500は、立川祐路にステアリングを託しコースイン。午後の公式予選に向けて走行を重ねていった。

 その直後に行われたサーキットサファリの時間までも有効に使いながらZENT CERUMO LC500のセットアップを煮詰めていったLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、公式練習では立川が18周をこなし1分48秒267というタイムを記録。また、交代した石浦宏明は10周を走り1分47秒099というベストタイムを記録する。ただ、この走行からライバルが速い。ZENT CERUMO LC500にはアンダーステアの症状があり、これを打開しライバルとのタイム差を詰めるべく、公式練習後チームは作業を進めていった。

 この日の鈴鹿サーキットは非常に風が強く、チームは風に悩まされながらスケジュールをこなし、午後2時55分から予定されたGT500クラスの予選Q1に備えた。ただ、GT300クラスのQ1で赤旗中断があったため、当初の予定から10分遅れてQ1がスタートする。

 ZENT CERUMO LC500のステアリングを握ったのは石浦だ。コースインし、チームの努力によってアンダーステアが改善していることを確認すると、タイヤに熱を入れアタックラップに備えていく。ただ風は冷たく、タイヤのウォームアップには非常に気を遣うコンディション。石浦は念入りにタイヤを温め、2分00秒181、1分55秒267と少しずつラップタイムを上げていくと、4周目にアタックに入っていった。

 しかし、セクター1で石浦はわずかにタイヤの熱が自分が望んだ温度に入っていないことに気付く。セクター2~4はしっかりとグリップを感じていたものの、セクター1でわずかにタイムを伸ばすことができなかったのだ。

 加えて、強風のなかの予選ながら、ライバルたちが速い。このQ1から石浦を含め全車がコースレコードを更新していくスピードをみせてきたが、ライバルたちは1分44秒台という驚異的なタイムをマークする。石浦も1分45秒987というタイムを残したものの、終わってみれば10番手。上位8台が進出できるQ2に駒を進めることができなかった。

 LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとっては悔しさの残る予選となったが、明日の決勝レースは近年誰も経験がない鈴鹿での300kmレース。何が起こるかは分からない。チームはしっかりとZENT CERUMO LC500を仕上げ、上位進出に挑む。

ドライバー/立川祐路
「予選は少し厳しい結果になってしまいましたね。予想していたよりもライバル勢のスピードがあったことも影響したと思いますが、僕たちのパフォーマンスもいまひとつな部分があり、思っていたよりも難しい予選日になりました。石浦選手もすごく頑張ってくれましたし、明日はこのままで終わるつもりはありません。上位を目指して頑張っていきたいと思います」

ドライバー/石浦宏明
「午前の公式練習から、ニュータイヤでアタックしても13番手という順位だったので、周囲と比べても厳しい状況だとは思っていました。アンダーステアの症状があり、それを予選に向けて改善していきましたが、これは解決できたと思っています。予選では硬めのタイヤを選びましたが、ウォームアップをしきれなかった部分があるので、そこは反省点ですね。決勝はどうなるか分かりませんし、ペースが速ければ上にいくチャンスはあると思うので、ウォームアップでしっかり煮詰めて、レースを頑張りたいと思います」

浜島裕英監督
「非常に厳しい戦いですね。ライバルが速かったのはもちろん事実としてありますが、我々はレクサス勢のなかでもトップにいなければならないと思うので、その点では残念です。レースは300kmという距離ですが、給油もあります。我々の作業スピードは遅くないので、そのあたりを上手く使って、できるだけ上位でフィニッシュできるように頑張っていきたいですね」