F1スペインGPでフェラーリが導入したミラーのデザインを禁止する意向を示したFIAが、次戦モナコGPに向け、ハロに装着するミラーについての技術指示書を各チームに送付し、デザインの規制について明らかにした。
視界の向上を目的として、FIAは今季、コクピット保護デバイス、ハロにミラーを装着することを許可した。早速フェラーリがこれを採用したが、ウイングレットを伴うデザインだったため、これが空力的効果を狙ったものであるとの指摘がなされた。FIAはスペインGPの週末、フェラーリに対し、新型ミラーのデザインは容認できず、モナコGPからは禁止すると言い渡した。
その後、FIAは規則を明確に示すため、ハロに装着するミラーのデザインについての見解を全チームに伝えた。
「FIAは、チームがミラー、ハウジング、マウンティングを、空力的なネガティブな効果を最小限に抑えることを狙って合法的にデザインすることを認める」と指示書には記されている。
「一方で、空力的メリットは偶発的、あるいは少なくとも最小限なものにとどまるべきであると我々は考える」
「そのため、マウンティングについて以下の条件を守るものとする。
a)マウンティングシステムは有意の構造的寄与を行うものとする。マウンティングを複数利用する場合には、これを証明するための物理的テストによって、我々を満足させることが求められる。
b)ミラーハウジングの下部およびまたはインボード表面にマウントされるものとする」
「マウンティングの適格性を定める基準は、ある程度主観的なものであり、リソース、時間、コストが無駄になることを避けるため、FIAは、チームが新しいデザインを実戦に導入する前に、その合法性についての議論に応じる」
「次戦までに現在の技術指示に完全に従うことを期待する」
FIAは、リヤビューミラーに関する規則が完璧でないことを認めており、これについてさらなる議論を行い、2019年にレギュレーションを変更することを目指すと述べている。