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「女性が結婚相手に望む年収400万円」が男女双方で話題に「みんな現実が見えてきたのかな」「日本は貧しくなった」

2018年05月19日 09:01  キャリコネニュース

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たびたび物議を醸す「女性が結婚相手に望む年収」の調査結果。先日これが大幅に下がったとキャリコネニュースが伝えたところ、各ネット掲示板で大きな話題となった。

調査元はサンマリエ「結婚と婚活に関するアンケート2018」で、女性が結婚相手に望む年収は、「400万円」(23%)が最多。前年の調査よりも200万円ダウンしている。サンマリエは低下の理由に「女性の社会進出が進んでいる」ことを挙げたが、女性専用コミュニティサイト「ガールズちゃんねる」では、「みんな現実が見えてきたのかな」といった声が上がっていた。(文:okei)

女性は「私と同じぐらいあればいいや。 家のことも半分やってもらう」


ほかにも、「理想だけじゃ結婚出来ないのに気付いたんだよ」「自分ができないことは、相手に望んではダメだと思う」など、謙虚な言葉が並んだ。また、「若い人ほど、男女平等意識が強いし、今がしんどい時代であることをわかってるしね」との声もある。

400万円だと、ボーナス年2回2か月分の会社なら、ひと月あたりの給与は25万円。夫婦2人で贅沢しなければ暮らせない額ではないが、「私が子ども出来た時は、せめて500万ないとキツイな」といった声も少なくない。

確かに塾や習い事、レジャーを考えれば辛いかもしれないが、今や「結婚しても共働き」が当たり前。そのため、

「私と同じぐらいあればいいや。 家のことも半分やってもらう」
「求める年収が下がったイコール、求める家事分担率は上がったと思う。 当たり前だよね、共働きなら家事も当たり前にしてもらわなきゃ生活できない」

といった「男女平等」を語る人も多い。お互い働くなら家事も分担するという至極もっともな主張だ。

国税庁の調査(2016年)による平均年収は、男性が521万円、女性280万円だ。これは20~60代を合わせた平均で、結婚年齢と思しき男性の平均は、20代後半で383万円、30代前半で451万円となっている。しかし、キャリコネの口コミを見ると、30代で年収400万円以下の男性もゴロゴロいる。こうしたデータや現実を見て、希望額が下がったのかもしれない。

男性「今時、稼げない女と結婚しないほうがいいよ」

一方で、男性の意見が多いと考えられる「5ちゃんねる」にも、おびただしいコメントが付いている。こちらではまず、

「日本は貧しくなった」「今そんなに安いの?」
「年収400万じゃあ子供育てるのはカツカツだな」

といった驚きの声が挙がっていた。

「今時、稼げない女と結婚しないほうがいいよ」と書いた人は、自身の年収は少ないが、「妻が上場企業で育休中も手当が出る」と余裕の構え。「今や女が偉そうに男の年収希望できる時代ではない」とギスギスしたコメントで釘を指す人も多かった。

男女に共通していたのが、「結婚前は『2人で頑張れば』って言えても子供が産まれると経済的に苦しくて喧嘩になる」という意見だ。貧乏はつらい。

しかし、同調査を改めてよく見れば、結婚相手を選ぶ際に最も重視するのは男女とも「性格」だった。いくら稼いでいても金遣いが荒いモラハラ夫ならごめんこうむるし、男性だって同じだろう。また、調査では、男性側が女性に

「金額にはこだわらないが、ある程度は稼いでほしい」
「少なくても構わないので一緒にがんばりたい」

と要望していることも分かった。男女とも、「お互い協力しあって生きていきたい」という意識になってきた表れではないだろうか。