トップへ

嵐 櫻井翔とKAT-TUN 上田竜也、お互いの魅力を引き出す“特別な関係性”

2018年05月19日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 2年に及ぶ“充電期間”を経て再始動を果たしたKAT-TUNの亀梨和也、上田竜也、中丸雄一。5月17日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に揃って出演した3人からは、この2年間で培われたであろう個性が色濃く滲み出ていた。番組では再始動前と比べてパワーアップしたのはどこか? という検証を行い、「亀梨のエロさ」、「上田のワイルドさ」と続けると、中丸には明確な答えを出さないまま次のコーナーに進むという洗礼でさっそく3人の始動を祝福。全体的に尖っていてクールな印象のあったKAT-TUNも、いまやお茶の間に笑いを届けてくれる存在だ。一人ひとりが様々な経験を重ねて大人になり、グループ一丸となって困難を乗り越えてきたことが、今の3人の姿と関係性に反映されている。


(関連:嵐 櫻井翔、KAT-TUN 上田竜也との“師弟関係”を明かす 「SP的な役割を果たしてもらいたい」


 そんなKAT-TUNの再始動前後、エールを送ったのが嵐・櫻井翔だ。充電期間前最後のコンサートとなった5月1日の東京ドーム公演直前、2016年4月29日放送の『櫻井・有吉THE夜会』に出演したKAT-TUN。櫻井は番組MCの有吉弘行とともに笑いを交えながら3人の本音を引き出し、「この充電期間の間でDVDとかCDを聴いてKAT-TUNのファンになる人ってたくさんいると思うんですよね。充電期間に新しくファンになってくださる皆さんも、いつかまたKAT-TUNが見られるのを待っていてもらいたい」と視聴者に熱い言葉を投げかけ、当時はまだどうなるかわからない状態だったKAT-TUNの再始動に対しての望みをつないだ。


 2018年4月20~22日東京ドーム公演で口火を切った、KAT-TUNの再始動。櫻井は3人の雄姿を直接会場で見届けていた。2日目の公演に足を運んだという櫻井は、自身がキャスターを務める『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で公演の感想とKAT-TUNへの思いを丁寧に語った。櫻井もファンと同じく、彼らの復活を願い喜んだ一人なのだろう。


 そんな櫻井の優しさに心打たれ、この2年間ですっかり櫻井との距離を縮めたのが上田だ。4月26日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)でも「本当に自分は辛い時とかアニキにお世話になったんで。軽い鉄砲玉ぐらいなら飛んでいきます」と櫻井への忠誠心を独特な言い回しで表現して話題になっていたが、今回の放送でも櫻井愛が爆発。


 そもそも2015年から放送されている特番『究極バトル“ゼウス”』で同じチームになって以来、櫻井を慕うようになったという上田。櫻井と上田が初のサシ飲みをしたというエピソードに対して中丸から「後輩も先輩もそんなツルむタイプの人間じゃなかったんですよ。本当に珍しいなと思ったんですよね」と指摘が入ると、上田は「これはもう、生涯変わることはないと思うんですけど、アニキだけなんですよね。きっと」「自分が辛い時にアニキがそっと優しくしてくれた。自分にこんなに優しくしてくれる人がいるんだ」と熱弁。櫻井も「アニキって呼んでくれてるの」とまんざらでもない表情に。これまで一度も先輩と食事に行ったことがなかったという上田は「僕の初めてはアニキが奪った」と嬉しそうに語った。


 その後も、櫻井との2ショット写真の上田の映りが怖い、遅刻のメール内容がハードボイルド、謝り方が極道風などなど……ヤンキーっぽさのある上田の言動が櫻井から面白おかしく伝えられる中、「大好きなアニキを待たせるわけにはいかない」「(私服がダサい、迷彩ばかりと度々ネタにされる櫻井をかばい)迷彩をバカにしてる時点で腹が立ってる」など、数々の名言を残した上田。上田のことを「最高なんですよ」と紹介する櫻井も、こんなにいきいきとした表情はなかなか見ることはできない。


 2年の時を経て櫻井により上田の魅力が引き出され、上田により櫻井の素顔が引き出される。二人の間には、“グループ”も“師弟関係”も越えた特別な関係性が成り立っているように感じた。(竹上尋子)