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祝メーガンさん&ヘンリー王子<ロンドン現地取材・その3>ロンドンの人たちはどう思っている? 2人への思いを市民に直撃インタビュー

2018年05月18日 18:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ロンドン街頭で“生の声”を聞いてみた Photo by 梅澤智子
19日に控えたヘンリー王子&メーガン・マークルさんのロイヤルウェディング。おめでたいこと続きの英王室フィーバーを肌で感じようと、ロンドンには世界中から観光客が押し寄せているが、現地ではこの状況をどのように受け止めているのであろうか。テックインサイト取材班が祝福ムード溢れるこの街に乗り込み、ロンドン在住者の“生の声”を取材した。

ロンドンに拠点を構えるブランドコンサルティング会社「ブランド・ファイナンス(Brand Finance)」の最新情報によると、ヘンリー王子&メーガン・マークルさんの挙式が英国にもたらす経済効果は、およそ10.5億ポンド(約1570億円)と見込まれているという。当初は5億ポンド(約750億円)程度だったが挙式を間近に控えた今、なんと2倍以上に膨れ上がっている状態だ。

2011年に挙式を行ったウィリアム王子&キャサリン妃の時にも匹敵するこの数字を、同社取締役リチャード・ヘーグ氏は「ヘンリー王子&メーガンさんの“人気と知名度”によるもの」だと分析する。米人気ドラマ『SUITS/スーツ』でのレイチェル・ゼイン役でブレイクしたメーガンさんは、Googleが発表した「最も検索された女優」部門で2016年・2017年と2年連続で堂々1位にランクインしている。

一方のヘンリー王子と言えば、“英王室の異端児”的存在として過去数々の女性と浮名を流してきたお騒がせプレイボーイ。破天荒なエピソードも多いが、そのカリスマ的魅力で、英王室でダントツの人気を誇っている。かつてはブロンドのお嬢様が好みだった「世界ナンバーワン・バチェラー(独身男性)」が最終的に選んだのが、離婚歴を持つ、バイレイシャル(2つの人種)の米国人女優だったとあって、この2人の婚約発表は世間を大きく騒がせた。ヘンリー王子&メーガンさんの挙式がもたらす経済効果が莫大なものになると予想される背景には、そんな2人のラブストーリーと次々に飛び出すメーガンさんの家族にまつわるゴシップが大きく関係しているようだ。

2人と同じロンドンの街で生活する一般の人々は、ヘンリー王子&メーガンさんの結婚、そして一連のフィーバーをどう受け止めているのだろうか? ロンドン街頭にて行ったテックインサイト編集部・村上による突撃インタビューの一部をご紹介したい。

・私も含めて、みんなテレビでウェディングを見るのを楽しみにしていると思うわ。市民にもオープンでフレンドリー、最高にお似合いのカップルよ。(ティニーさん、26歳 病院勤務)

・ロイヤルファミリーは、メーガンさんをきっと家族の一員として温かく迎えてくれるはず。末長い幸せを祈っています。(カレンさん、66歳 リタイア)

・正直に言うと、ロイヤルウェディングにはそんなに興味はないんだ。王室自体に関心がないし、これまでも特に知りたいと思ったことはないかな。今は21世紀だろう? 国王なんていらないと思うよ。彼らの贅沢な家は僕たちの税金で賄われている。観光業は恩恵を受けているだろうけど、2人のために大々的なイベントをする必要はないと思ってるんだ。もっと他に取り組むべき緊急問題があるからね。(スタンさん、学生)

・2人はお互いを幸せにしあえる、とっても素敵なカップルだと思いますよ。ぜひ幸せになって。(パメラさん、61歳 飲食業)

・若いうちに母親を亡くして寂しい幼少時代を過ごしたハリー(ヘンリー王子の愛称)の結婚が決まって、本当にうれしいわ。19歳という若さで婚約した名門貴族出身のダイアナ妃は、結婚当初から幸せではなかった。ロイヤルメンバーになれば、もちろん今までとはまったく違った環境になるだろうけれど、元女優でカメラ慣れしているし、人道活動にも力を入れてきたメーガンだもの、プレッシャーには強いんじゃないかしら? 彼女は、これから王室に新しい風を吹き込んでくれるでしょうね。ハリーもメーガンも人に寄り添うことのできる素晴らしい人たちよ。(エイプリルさん、72歳 リタイア)

「興味なし」やネガティブなコメントも見られたものの、概ねの意見としてはヘンリー王子&メーガンさんを「お似合いのカップル」として祝福する市民が多かった。奇しくも志半ばでこの世を去ったダイアナ妃の享年と、離婚を経て王室へ嫁ぐメーガンさんの年齢はともに36歳。生前は“人に寄り添うこと”そして“開かれた王室”を目指して尽力した亡きダイアナ妃。そのダイアナ妃の面影をメーガンさんに見出す人も多いようである。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)