映画『英国総督 最後の家』が8月11日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
イギリスによって1858年から統治され、1947年まで続いたイギリス領インド帝国。同作は、ケニア生まれでロンドン育ちのグリンダ・チャーダ監督が、自身の祖父母がインド・パキスタン分離独立の際に大移動してきたことを知り、「私自身の映画を作りたい」という思いから、イギリス領インドの最後の6か月を描いた作品だ。
同作のあらすじは、新総督・マウントバッテン卿と妻、娘の3人がやってきたデリーの屋敷で、独立後に統一インドを望む多数派と、分離してパキスタンを建国したいムスリム派によって議論が交わされる中、新総督のもとで働くインド人の青年・ジートと宗派が違う令嬢の秘書・アーリアが恋に落ちる、というもの。原題は『Viceroy's House』。
威厳を湛えながら心優しく誠実な最後の総督・マウントバッテン卿を『パディントン』シリーズ、ドラマ『ダウントン・アビー』のヒュー・ボネヴィルが、インドへの深い愛情を示す総督の妻・エドウィナをジリアン・アンダーソンが演じる。
ポスタービジュアルには、「二つの国が生まれる時―英国領インド最後の6か月、真実の物語」というコピーとともに、総督夫妻の姿とその後ろに並ぶ大勢の使用人たち、両端で見つめ合うジートとアーリアが映し出されている。