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吉高由里子と倉科カナの心温まる友情 『正義のセ』それぞれが選んだ正義

2018年05月17日 16:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 吉高由里子が主演を務めるドラマ『正義のセ』(日本テレビ系)の第6話ゲストに倉科カナが出演。ひとつ違いでほぼ同年代の2人により、検事と弁護士の心温まる友情が描かれた。


参考:三浦翔平、吉高由里子のキスに動揺 『正義のセ』大塚検事のギャップに悶絶!


 物語は、大学時代からの同期で仲良しだった竹村凜々子(吉高由里子)と田代美咲(倉科カナ)が、検事と弁護士という真逆の立場で、オレオレ詐欺の事件に関わることとなる。軽いアルバイト感覚でやってしまったと主張する被疑者の浅田謙人(岡山天音)。「人間誰でも間違うことはある。たった一度の過ちで将来ある若者の人生を台無しにしちゃうのはどうかな」と、弁護士としてまだ大学生である被疑者を信じる美咲に対して、凜々子は「もし、彼が常習的に詐欺をやっていたとしたら、それこそ本当に大変なことになる」と意見は真っ向から衝突する。


 検事と弁護士として、それぞれの立場、それぞれの見方があるのは、支部長の梅宮(寺脇康文)も言っていたように当然なのだが、凜々子と美咲らが大がつくほどの親友だったのであれば、周りの心境は複雑だ。結果、被疑者の浅田は詐欺グループに加担しており、弁護の証言人を探していた美咲が浅田の容疑を暴くこととなる。


 第6話の見どころは、ラストで再び凜々子と美咲が心を通わせる場面である。劇中には大学時代、司法試験に向けて、はんてんにメガネ、髪を結んだいかにも“受験生”という風貌で勉強に励む2人のシーンがインサートされている。一転、レディーススーツをビシッと着こなした凜々子と美咲は、互いに違う立場ながらも同じ志を持ち、それぞれの道を歩んでいる“正義の味方”である。吉高由里子と倉科カナは、2011年放送のドラマ『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)に出演していたが、ここまでがっつり共演するのは今回の『正義のセ』が初めてだろう。ドラマの公式Twitterには、ベンチに腰掛ける吉高と倉科のツーショットがアップされており、倉科が吉高の肩にもたれかかり、2人で満面の笑みを浮かべている様子は、ドラマの中の2人と何ら変わらない仲睦まじい様子を想像させる。


 『正義のセ』は、凜々子とバディを組む事務官・相原勉(安田顕)や、凜々子が酔った勢いでキスをしてしまった検事・大塚仁志(三浦翔平)との関係性の変化もポイントであるが、横浜地検港南支部に美咲がやってきたときの男性陣のリアクションもユニークであった。華やかで笑顔が愛らしい美咲の登場に、社内の空気は一変。支部長はデレデレしながら優しくお出迎えをし、相原はスーツのジャケットを渋くバサッと羽織り、クールな大塚もまた「お茶を出して差し上げなさい」と美咲に色目を使い、それに凜々子が愕然とするというもの。大塚へのキスで少々色めき立っていたオフィスであったが、改めてチーム内の凜々子の立ち位置を浮き彫りにするワンシーンであった。


 第7話では、保育園での園児の大けがの事件に、バツイチ子持ちの相原がいつも以上に熱くなる物語。相原と娘との関係性や、彼の心中を知ることになるであろう凜々子との距離の変化にも注目だ。(渡辺彰浩)