2018年F1初のインシーズンテストを終えたトロロッソのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズは、小さな問題に見舞われた2日間だったものの、主な目的は達成することができたと語った。
スペイン・バルセロナで15日、16日に開催されたテストに、トロロッソ・ホンダはショーン・ゲラエルとピエール・ガスリーを起用して臨んだ。初日は、ラジエターの不具合からオイル漏れが発生、その影響でパワーユニットへのダメージの可能性が懸念されたため、パワーユニット交換を行い、ゲラエルは50周を走行するにとどまった。
チームはテストプランを練り直した結果、テスト2日目午前中にもゲラエルを走らせることを決め、ガスリーの登場は午後からとなった。しかしガスリー走行時にステアリングに問題が発生、対処に時間を要したため、ガスリーは合計39周と、十分な走行を行うことができずに終わった。ガスリーの自己ベストタイムはミディアムタイヤで記録した1分19秒410で、13人中9位。ゲラエルは83周を走ってソフトタイヤによる1分20秒763で12位だった。
「バルセロナテストの初日は困難なスタートとなったが、プランを再構築し、2日目は良い出だしで迎えることができた」とエドルズ。
「昨日はあまり走行できなかったため、午前中のセッションではショーンを起用し、優先度の高いテスト項目に取り組んでもらった。中心となる作業は、空力テスト、特性評価、冷却装置の評価、タイヤテスト、メカニカルセットアップのテストといったものだった」
「マシンの機能面の領域について理解するため、セットアップを大きく変更しながら、確認を行い、非常に興味深い方向性を見いだした。これをさらに分析し、研究する必要がある」
「ショーンにとってSTR13で本格的に走行するのは初めてだったが、すぐに順応してくれた。彼のマシンについてのフィードバックはレースドライバーたちの意見と一致していたので、それを確認できたこともよかった」
「午後にはピエールが作業を引き継ぎ、エアロレイクを装着してのショートランから作業をスタートした。しかしステアリングに問題が発生し、交換に時間がかかったため、午後4時までコースに復帰することができなかった」
「しかしその後はスムーズに進み、走行を幾分短縮しつつ、プランを消化し、必要なデータをすべて集めることができた」
「2日間を振り返ると、今回のテストではいくつか小さな問題が発生したものの、予定していた主要なテスト項目はすべてこなすことができた。いくつか興味深いセットアップの方向性を見つけたので、これを検討し、今回集めたデータの分析も行っていく」