スペイン・バルセロナでのF1プレシーズンテストを終えたホンダのF1副テクニカルディレクター、本橋正充氏は、2日間のテストにおいて今後のレースに生かせる、いい作業ができたと語った。
15日、16日に開催されたテストに、トロロッソ・ホンダはショーン・ゲラエルとピエール・ガスリーを起用して臨んだ。初日は、ラジエターの不具合からオイル漏れが発生、その影響でパワーユニットへのダメージの可能性が懸念されたため、パワーユニット交換を行い、ゲラエルは50周を走行するにとどまった。
チームはテストプランを練り直した結果、テスト2日目午前中にもゲラエルを走らせることを決め、ガスリーの登場は午後からとなった。しかしガスリー走行時にステアリングに問題が発生、対処に時間を要したため、ガスリーは合計39周と、十分な走行を行うことができずに終わった。ガスリーの自己ベストタイムはミディアムタイヤで記録した1分19秒410で、13人中9位。ゲラエルは83周を走ってソフトタイヤによる1分20秒763で12位だった。
「今季初めてとなった今回のインシーズンテストでは、普段のレース週末のような大きなプレッシャーがかからない環境で、ここまでに見えてきた課題や、今後に向けたアイデアを試すことができました」と本橋副テクニカルディレクターは2日間のテストを振り返った。
「PUとしては、各コンポーネント間でどのようにエネルギーを効率的に使用できるかなど、特にPU全体のエネルギー配分に主眼を置いてテストをしてきました。この2日間で得たことを今後のレースに生かすことができると感じています」