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星野源、今年もバナナマン日村勇紀の誕生日を“歌”で祝福 次なるヒット曲への布石となるか

2018年05月17日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 5月14日に46歳の誕生日を迎えたバナナマン・日村勇紀。今年もこの季節がやってきた、と思う『JUNKバナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)リスナーも少なくないだろう。バナナマンの二人と親交の深い星野源が、日村の誕生日に毎年オリジナルの誕生日ソングを同ラジオにて送っており、今年で9回目を迎える。これまで制作したバースデーソングをもとに「SUN」や「Family Song」などのヒット曲が生まれるなど、そのクオリティは非常に高く、毎年多くのリスナーが楽しみにしている恒例行事の一つだ。昨年プレゼントした「ラジオ」ではラップを取り入れるなど、チャレンジングな姿勢も伺えた。ちなみに今年の星野の誕生日には「ラジオ」の歌詞通り、バナナマンの二人が『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演。長年に渡って育まれてきた三人の絆を感じた。


 今年も『バナナムーン』に電話出演した星野。「すっごい眠いんですよ」と本音を口にしつつも、多忙な間を縫って制作したハイクオリティな誕生日ソングをプレゼントした。喜ぶ日村に、「なんていうか誕生日、ずーっとお祝いをさせていただいているので。今年だけないっていうのもさすがに……忙しいは忙しいですけど。ないのはちょっとあれだなと思って」と星野らしい律儀な発言。


 フルオーケストラでスタジオ録音したゴージャスな「ラジオ」に対し、今回の楽曲は「原点に帰ってしっとりと弾き語りを」という思いからアコースティックギター一本で録音したものだった。歌詞は日村から届いた結婚報告が実は“コピペ”だったことを糾弾し、最後には自身の映画を宣伝するというユニークな内容だ。神田愛花が呼んでいるという日村のあだ名の一つ・ユキュソを歌詞に取り入れているのもポイント。星野の声の深みが楽しめるしっとりとした楽曲で、「Family Song」などを思わせる柔らかいサウンドに仕上がっている。



 楽曲を流した後に星野は、「なんかその、結婚のご報告ぐらいはやっぱり一人ひとりに書いてほしかったなっていうのは正直……がっかりです」と本音を漏らすと、「これ(報告)いただいた時に『あっ! 文面がコピペっぽい』って思って」と独自調査を行ったことを明かしていたが、これも星野と日村の間柄だからこそ。番組中には設楽統から「(誕生日ソングを集めて)『日村』っていうアルバム作ってもいいんじゃない?」とファンには嬉しい提案もあり、10回目の誕生日ソングはどうなるのか、と早くも期待してしまう。


 最近では、自身のラジオでアナログ盤を紹介したり、チャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」やカニエ・ウェスト「Lift Yourself」といった楽曲を流すなど、改めて音楽的な感度の高さを示している星野。そうした数々のインプットから生まれた作品の一つが今回の楽曲でもある。この誕生日ソングがどう進化し、次の作品に反映されていくのかを予想しつつ、星野の活動を見守っていきたい。


(文=村上夏菜)