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「ただ僕にやれる最高のバージョンをやるだけ」 『ランペイジ』監督、映画作りについて語る

2018年05月16日 16:52  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ドウェイン・ジョンソン主演映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』より、監督のブラッド・ペイトンが自身のストイックな映画作りの方法や、映画への思いを語った。


 ジョンソンが『カリフォルニア・ダウン』のペイトン監督と再タッグを組んだ本作は、80年代のアーケード・ゲームを実写映画化したパニック・アクション。最新を誇る遺伝子実験の失敗によって、巨大化、凶暴化してしまったゴリラ、オオカミ、ワニなどの巨獣たちに、ジョンソン演じる主人公が立ち向かう模様を描く。


 ペイトン監督は、過去に『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』や、世界的な大ヒット作となった『カリフォルニア・ダウン』を生み出したハリウッド注目の監督。『カリフォルニア・ダウン』でジョンソンを主演に起用した経験を本作でも活かした上で、新たなチャレンジもしているという。ペイトン監督は、「僕はいつも、とても難しいショットを撮ろうとして、自分自身を拷問しているんだよ(笑)」と冗談交じりに語りつつ、物語の中盤で巨大化したゴリラのジョージがビルの屋上に登り、ヘリを壊すシーンについて、「22メートル以上のクレーンを使って、このシーンをワンショットで撮ることに決めたんだ。映画にとって正しいと思うことだけをやろうとしたし、原作ゲームそのものよりも、怪獣映画でよく目にするような演出を沢山やりたかったんだ」とを熱く語った。


 本作についてペイトン監督は、「この映画が面白いのは、良い巨獣VS悪い巨獣というアイディアなんだ。巨大化が止まらないというのも、他の怪獣映画にはないね」と語る。製作にあたり、彼は『ゴジラ』シリーズから『グレムリン』まで様々な怪獣映画を研究し、何が怪獣たちをユニークに見せるのかと考えたという。「映画を作るとき、他の映画を追い越すことは考えないんだ。ただ僕にやれる最高のバージョンをやるだけだよ」とコメント。


 そんなペイトン監督について、プロデューサーのハイラム・ガルシアは、「これほどよく準備をし、集中している監督と仕事をしたことはないよ。彼は頭の中で、常に映画全体を緻密にイメージしているんだ」とその手腕を絶賛している。(リアルサウンド編集部)