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アットコスメ運営アイスタイルグループが韓国初進出、サムスン傘下の新羅免税店と提携

2018年05月16日 15:33  Fashionsnap.com

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(左から)アイスタイル執行役員 遠藤宗/アイスタイル代表取締役社長兼CEO 吉松徹郎/ホテル新羅免税流通事業部門社長ハン・インキュ/ホテル新羅免税流通事業部MD担当常務 キム・ヨンフン ©FASHIONSNAP
アットコスメなどを展開するアイスタイルグループが、韓国のホテル新羅が展開する新羅免税店と提携し、韓国に初進出する。韓国1号店となる「アットコスメジェイビューティーパーク(@cosme J Beatuy Park)」は、新羅免税店の旗艦店であるソウル本店内に6月にオープン。年内に新羅免税店のチェジュ市中店やソウルヨンサン店、2019年上半期には仁川国際空港内に出店する予定だ。


 ホテル新羅は、サムスングループにおいて免税店やホテル、レジャー事業を担当。新羅免税店は、韓国5店舗、海外5店舗の計10店舗を展開しており、2017年度の売上高は35.6億ドルと化粧品カテゴリーでは世界最大規模となる。今回、中国人観光客のほか新羅免税店の顧客の約4割を占める韓国人から日本のコスメに対するニーズが高まったことからアイスタイルグループと提携。ホテル新羅のハン・インキュ免税流通事業部門社長は「日本の高額化粧品は既に取り扱っているが、提携によりまだ韓国や中国に展開されていない低・中価格帯の化粧品メーカーとの協業を実現する架け橋になることを期待している」とコメント。「アットコスメジェイビューティーパーク」では、98平方メートルのスペースで約100ブランド1,500点以上の化粧品を展開し、中国で人気の高いフローフシやクラブコスメチックス、ハウスオブローゼなどの韓国初上陸ブランドをはじめ、低・中価格帯から高級化粧品まで幅広くラインナップする予定だ。なお、同事業の2021年度売上目標は1億3,000万ドル。
 中国や台湾、マレーシア、アメリカに加え、6月には香港初進出を控えるなどグローバル事業を強化しているアイスタイルの吉松徹郎代表取締役社長兼CEOは、韓国進出について「日本の化粧品に対するニーズは2017年には対前年比で100%以上増加しており、今年は40%増が見込まれている。中国の実店舗はまだないが、空港免税店に出店することで中国観光客はもちろんアジアを旅行する人をターゲットに日本の化粧品を販売していきたい」と語り、新羅免税店のチャネルを活用してグローバル展開を加速し、2020年には売上500億円を目指す。