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AKB48 新体制&「Teacher Teacher」初披露、入山杏奈留学壮行会…2年ぶり単独公演を振り返る

2018年05月16日 14:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 AKB48が4月1日、さいたまスーパーアリーナで『AKB48単独コンサート~ジャーバージャって何?~』を開催した。AKB48単独公演としては、2016年3月に行われた高橋みなみの卒業を記念して開催された横浜スタジアム以来、約2年ぶりだ。


■冒頭から「ジャーバージャー」でヒートアップ


 夜公演は、単独コンサートのタイトルにもなっている「ジャーバージャー」で幕を開けた。久しぶりの単独コンサートに会場も冒頭からヒートアップし、「フライングゲット」「希望的リフレイン」「ハイテンション」とAKB48全員(研究生除く)での激しい楽曲が続いた。


 その後のMCで岡田奈々は「自分がセンターを務める楽曲がコンサートのタイトルになることがめちゃくちゃ嬉しい」と述べ、さらに「さいたまスーパーアリーナは、私が初めて憧れのまゆゆに会いに全国握手会で来たことがある会場。一緒に握手会に行っていた友人を初めてライブに招待した。晴れ姿を見せられたらいいな」といった秘話も明かした。


■新チームお披露目


 今回のコンサートでは、2017年12月に発表された組閣での新体制の4チームが初お披露目となった。チームA(キャプテン:岡部麟)、チームK(キャプテン:込山榛香)、チームB(キャプテン:高橋朱里)、チーム4(キャプテン:村山彩希)、各チームが、それぞれの選抜メンバーと全員で個性あるパフォーマンスを披露。新チームKが登場する前には、過去のチームKの動画が流れた。チームKの新キャプテン込山は「チームKは熱い想いを持った先輩たちが作った歴史があります。込山チームKも熱い想いを持ったメンバーたちです。K魂に敬意を持ち、新しいチームKをこのメンバーで作っていきたいと思います」と意気込みを語っていた。


 もちろん、約2年間活動してきた今までの4チーム(チームA(キャプテン:横山由依)、チームK(キャプテン:峯岸みなみ)、チームB(キャプテン:木﨑ゆりあ)、チーム4(キャプテン:高橋朱里))のパフォーマンスや、今回の組閣で兼任が解除される宮脇咲良(HKT48)、北川綾巴(SKE48)、白間美瑠(NMB48)など他グループのメンバーによる楽曲披露もあった。


 今まで組閣とは無縁だったチーム8。しかし、新たな体制ではメンバー全員が他チームと兼任している。チームAの新キャプテンを務めるのもチーム8の岡部麟(茨城県代表)で、兼任メンバーがキャプテンを務めるのはAKB48史上初めてだ。今回のコンサートは総勢126人が出演したが、そのうち42人がチーム8のメンバーとなっている。いつものチーム8の活動とは違った表情やパフォーマンスを見ることができた。


 また今までは16期研究生18人全員での活動が多かったが、新たな体制では16期研究生も各チームに所属。そのため、16期研究生の楽曲「抱きつこうか?」では会場から割れんばかりの16期コールと声援があり、彼女たちの船出をファンが祝福した。特に今回の新曲で初選抜入りを果たした16期の山内瑞葵はひときわ目立っていた。山内はチーム4選抜メンバー16人で披露した「目を開けたままのファーストキス」でセンターという大役を務めた。MCの時に「本番前から緊張していたが、村山さんがレッスンの時から支えてくれた。ファンの人が会場で黄色のペンライトを振ってくれたのですごく安心して、全力で踊れました」とコメント。ドラフト3期生も迎え、先輩となる16期が新たなAKB48の中心的メンバーになっていくことが感じられた。


■新曲「Teacher Teacher」初披露


 夜の部の一番の見せどころは、アンコール開け一発目に初披露されたAKB48 52ndシングル「Teacher Teacher」(5月30日リリース)だった。このシングルで初センターを務めるのはチーム8の小栗有以(東京都代表)。小栗はコンサートの中で他の楽曲にも多く参加し、その存在感が目立っていた。小栗がセンターを務めていたカップリング曲「法定速度と優越感」では、楽曲中盤からAKB48メンバー全員がステージに登場。まさに小栗が現在のAKB48全員のセンターであることを象徴するような演出は印象的だった。


 「Teacher Teacher」の歌詞は、先生を誘惑する女子生徒という妖艶な内容。AKB48では初となる外国人振付師によるダンスは、艶めかしい手ぶり、腰つきとAKB48史上最もセクシーなダンスに仕上げられていた。小栗は「今日のコンサートで、あらためてAKB48が好きなんだなと思いました。そのAKB48の戦力になれるよう精一杯頑張りたいと思います!」と力強く挨拶するも、曲振りではタイトル「Teacher Teacher」を「Teacher」と間違え、ステージ上のメンバーから総ツッコみを入れられる愛らしい天然ぶりを見せていた。だが、曲が始まると、チーム8での小栗からは想像もつかないようなキュートでダイナミックなパフォーマンスを披露し、会場の15000人のファンが魅了された。


■入山杏奈、メキシコ留学の壮行会


 また夜の部では、海外ドラマ『LIKE』に出演するため、1年間のメキシコ留学へと旅立つ入山杏奈の壮行会が行われた。入山は悩んだ末にメキシコでの挑戦を決意したことを明かし、「時間を無駄にせず、ビッグになって海外でもAKB48の名前を知ってもらえるように頑張って帰ってきます!」とファンとメンバーに力強く約束した。


 総監督の横山由依からの手紙では「私はあんにん(入山のニックネーム)が大嫌いです」と始まり、会場はざわついたが、すぐに「エイプリールフールです」と述べると、入山も「なにかと思ったー」と驚く一幕も。その後、「ここがロドスだ、ここで跳べ!」を披露。最後はメンバー全員で作った花道を通り「離れていてもAKB48が大好きです!」とスペイン語で述べ「行ってきまーす!」と言いながら、会場からの大きな「あんにん」コールの中、笑顔でステージを降りていった。


 最後のMCでは、横山が「これからAKB48、48グループとして大きいところを目指していきたいと思います。これからもグループの応援よろしくお願いします」とコメントしコンサートを締めくくった。


 新体制になったことで、各メンバーに向けられる注目度にも変化があるだろう。6月16日に開催される『AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙 ~世界のセンターは誰だ?~』が迫る中、体制変更の影響がグループ全体にどのような影響を起こすのか、今後も目が離せない。(佐藤 仁)