新潟市西区の小学生、大桃珠生さん(7)が殺害された事件で、新潟県警は5月14日に同区の会社員、小林遼容疑者(23)を死体遺棄の容疑で逮捕した。
小林容疑者は「オタクだった」といった報道が相次いでいるが、こうした風潮に対して、タレントのフィフィさんがツイートした内容が話題を呼んでいる。
「新潟女児殺害事件で、容疑者の人格について『アニメ好き』を強調する報道ってどうなの?アニメ好きに対する偏見を生むだけだと思うんだけど」
「『容疑者はアニメ好き』の流れを作っておきならが、次は高畑勲の感動ストーリー」
NHKが15日に報じた内容では、高校時代に小林容疑者と同級生だったという男性が「当時はアニメが好きな友だちと仲が良かった印象」と証言。
また同日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)でも、高校時代の同級生だという男性が「女の子がって感じの(略)ロリコンとかっていう(ゲームをしていた)」「世間一般で言う個性的。わかりやすく言うとオタク」と話していた。
フィフィさんは一連の報道について「容疑者は『アニメ好き』って流れ」を作っていると指摘。さらに、「次のニュースでは日本のアニメを作った…って高畑勲さんの感動ストーリー、マスコミは一体何をしたいのか」とツイートしていた。
結局、宮崎勤事件のころから変わっていない?
これに対してツイッターでは「そのアニメを放映して多少の利益を得てる連中が何言ってんだって話ですな」と同意の声が多く上がっている。また、
「アニメ好きを叩くのは宮崎事件以来ずっとメディアが行なっている事。と言うか『アニメ好き』を強調すればボロクソに言っても許されるとでも思っている様子」
という人も少なくはない。かつて連続幼女誘拐殺人事件を起こした宮崎勤元死刑囚は「オタク・ロリコン・ホラーマニア」として報道され、これらの趣味を持つ人に強い偏見が生じた。この事件を思い起こし、メディアに否定的な目を向ける人も多い。
また今回の報道で「今までの事件なら『〇〇容疑者はアニメが好きで…』だったのが、『〇〇容疑者はアニメ好きの友人と仲が良く…』となり、なんかこう差別が新たなステージに突入した感すらあるな」と投稿する人もいた。