2017年限りでF1現役生活を終了したフェリペ・マッサが、2018年末に開幕するABBフォーミュラE選手権の第5シーズンに参戦する。
ザウバーやフェラーリ、ウイリアムズなど名だたるチームから15年間に渡り、F1に参戦してきたマッサ。当初は2016年限りでF1現役生活に幕を閉じる予定だったがバルテリ・ボッタスがメルセデスF1に移籍したため、ウイリアムズでのシートを獲得し、1年間現役生活を“延長”、2017年最終戦でF1から退いた。
マッサは以前からフォーミュラEに興味を示しており、4月14日に行われたローマE-Prixを訪れた際には「ここでレースを戦えたら最高だろう。僕は家に閉じこもっていられない性格で挑戦するものを探している。フォーミュラEは選択肢として素晴らしい」とコメント。あらためて参戦意欲を示していた。
そのマッサはルセデスのパフォーマンス部門、HWA AGがテクニカルパートナーを務めるベンチュリと3年契約を締結。“Gen2”と呼ばれる第2世代シャシーが投入される第5シーズンからフル参戦する。
「ベンチュリ・フォーミュラEに加わり、この短期間で素晴らしいチャンピオンシップに成長したフォーミュラEに参戦できることをうれしく思う」とマッサ。
「この数年、急速に発展を遂げているフォーミュラEに関心を抱いてきた。市街地の中心でレースを開催し、ファンと交流するというレースフォーマットも素晴らしいと思う」
「今月中には(第5シーズンに投入される)“Gen2”マシンのテストに参加するから、今から楽しみだよ」
ベンチュリのチーム代表、ギルド・パランカ・パストールは「フェリペをファミリーの一員として迎えられることを誇らしく思う」とコメントした。
「彼の経験とスピード、寛容さが必要だった。フォーミュラEではマシンセットアップとドライバーのスキルはもちろん、ドライバーとエンジニア部隊のチームワークが成功の鍵だ」
「フェリペの15年におよぶF1での経験が確実に我々の役に立つ。そして彼の謙虚な性格を思えば、チームの声に耳を傾け、チームのルールにも従ってくれると思う」