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琢磨インディ500密着:初日は総合14番手も好感触「走り出しとしてはまずまず」

2018年05月16日 10:41  AUTOSPORT web

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チームメイトのグラハム・レイホール、オリオール・セルビアと話す佐藤琢磨
いよいよインディ500のプラクティスが始まった。先週末の第5戦インディGPから2日間のインターバルを置いて、15日火曜日からプラクティスが始まった。今年は月曜日が休みとなって4日間のプラクティスの後に予選を迎えることになる。

 2017年のインディ500ウイナー、ディフェンディングチャンピオンとして今年のインディ500を迎える佐藤琢磨。パドックやガレージで琢磨を見かけると例年以上にサインや写真をせがむファンが多くなった。

「今年はすごいですね。一回止まったら終わらない。でもうれしいことですよね」と苦笑いの琢磨だが、インディ500チャンピオンになるというのは、そういうことなのだろう。

 今日は3人のルーキーを含む全35台がプラクティスに参加。午前11時から走行が始まり途中に2時間のルーキーオリエンテーションの時間を挟んで、レギュラードライバーには計5時間の走行時間があったが、琢磨は走行開始早々にインスタレーションラップに出て、その後すぐさま220マイルを超えるスピードをマークした。

 事前に合同テストがあったこともあり、ニューエアロパッケージながら、各チーム共にペースが上がるのが早い。

 ルーキーオリエンテーションの前までのプラクティス1では、16番手とやや出遅れたようにも見えたが、前にマシンのいない単独走行(ノートウ/No tow )の状態では、チームメイトのグラハム・レイホールに続いての2番手と上々のタイムだった。


 マシンを降りた琢磨は「走り出しとしてはまずまずだと思いますけど、この後はパック(集団)の中での走行もしてみて、どうなるか様子を見たいですね」とファーストインプレッションを語る。

 途中、雨の予報もありイエローが長く提示される時間もあったが大雨には至らず、最後のプラクティス2のセッションは順調に運んだ。

 琢磨はプラクティス2にはマシンを変えて臨み、ハッピーアワーと呼ばれるマシンが多く走る時間帯に合流。前後のマシンと時折順位を入れ替えながら、67周の走行をし初日のプラクティスを総合14番手で終えた。最後は燃料がなくなりコースサイドに止まったものの、大きなトラブルではなかったようだ。


「プラクティス2はダウンフォースも付けて行ったんですが、自分の思ったような動きをしてくれなかったですね。前のクルマには追いつけるけど、なかなか抜けなかったし。最後は路面の温度も下がっていた状態ですから、もう少しデータを見てみたいですね」

 一日少なくなったプラクティスの中で、各チームがどのようにマシンを仕上げていくか? 琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのチーム力が試されそうだ。