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TOKIO 松岡昌宏、頼れる兄貴っぷりを発揮 山口達也から引き継いだレギュラーラジオを聞いて

2018年05月16日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 TOKIO 松岡昌宏が新パーソナリティーに就任したラジオ『TOKIO WALKER』(NACK5)の初回が、5月13日にオンエアされた。オープニングでは長年担当してきた山口達也についても言及し、「みなさまに多大なご迷惑ご心配をおかけして、申し訳ございませんでした。僕が代わりというのは、ちょっとおこがましいとこもあるんですが、これからも『TOKIO WALKER』を楽しんでもらいたいということで、とりあえず松岡がこの番組を担当させていただくことになりました。自分も勉強させてもらいたいと思います」と言葉を選びながら真摯な態度で挨拶を述べた。


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 TOKIOが新たな一歩を踏み出そうとしている今、彼らの言動に大きな注目が集まっている。4人体制となった後、初オンエアとなった『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の5月13日放送回では、瞬間最高視聴率が23.7%にも上った。責任感の強い彼らが関係者に謝罪をして回る姿を見るのは、実に胸が痛かった。一方で、バラエティになるとエンターテイナーとして視聴者を心から笑わせようという、プロの姿勢を見せてくれている。松岡が主演するドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)の主題歌を歌う、TOKIO 城島茂そっくりの島 茂子が『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演したシーンでは、松岡もミタゾノ姿で共演。このサプライズには、多くの人が「さすがTOKIO」と安堵感を持ったのではないだろうか。


 松岡のラジオパーソナリティーも、まさにそんなプロ根性を感じる仕事ぶりだった。「宝くじが当たった夫が、高いイチゴのタルトを買ってきてくれた」というリスナーからのお便りに、「宝くじは連番で買うんですよ。前後賞が万が一当たったらっていう、いやらしい考え方でね(笑)」と親しみを感じさせるコメントを添えながら、「天から降ってきた金だから豪勢に使っちゃおうぜっていうのを、奥さんと分かち合おうみてぇな気持ちがあることがステキだよね」と、まさしく私たちが思い描いている“松兄“感満載のトークを披露してくれた。


 母の日にちなんで寺尾聰の「ルビーの指環」を流し、大きくなったら母親にプレゼントすることを胸に誓い、17歳でその約束を果たしたことや、「しゃらくせぇ」を「しゃくらせぇ」と言い間違え続けてV6の井ノ原快彦に訂正されたことなど、微笑ましい思い出を包み隠さず話していく。そして、KinKi Kids 堂本剛のソロプロジェクト・ENDLICHERIの「HYBRID FUNK」を「新しい世界観を出しているうちのアーティストのひとり。いい意味でリスペクトしてます」と紹介してみせるなど、豪快で後輩想いの松兄らしさが聞き手を安心させてくれる。


 そして、話題は『家政夫のミタゾノ』が生まれた背景についても。かつてテレビに勢いがあった時代のように、いつか自分もぶっ飛んだ企画をやってみたかったという願いを口にしていたという松岡。するとドラマのプロデューサーから『家政夫のミタゾノ』の企画が寄せられたようで「言ってみるもんなのよ、そういうものって」と笑ってみせる。自分のやってみたいことを発信して、やるとなったら徹底して……というのもTOKIOらしさ。「女性メイクやるようになってちゃんとわかったこと。睡眠は大事。メイクのノリが全然違うから。あと塩分はとりすぎちゃダメ。目が腫れると、ビューラーがやりにくくなるの。むくんでないときは、ビューラーがキレイに上がって、マスカラが乗ってくれるの!」。さらに左右で目の大きさが違う松岡は、2つのビューラーを使い分けていると、ノリノリで美容トークを披露していたのも笑ってしまった。


 ほかにも今回の放送では、大病を患った過去や、大切な人を失ってしまった悲しみと向き合いながら生きていくリスナーの声も寄せられた。そうした痛みには音楽と共にやさしく寄り添い、うれしい報告には「ステキだよね!」と盛大に盛り上げてくれる頼れる兄貴っぷりを見せてくれた松岡。日曜の朝、気持ちよく差し込む朝日のような清々しいラジオ番組となりそうだ。(文=佐藤結衣)