2017年のスペインGPで、スタート直後にキミ・ライコネンがクラッシュし、スタンドで涙を流していたライコネン・ファンの少年をフェラーリがモーターホームに招待したという話題は、1年前のF1 Topicでも紹介した。
今年のスペインGPでも、観客席で応援していた少年がモーターホームに招待されるというサプライズプレゼントがあった。今回招待されたのは、ギョアキン・フローレスくん(5歳)。
マドリード在住のギョアキンくんは父親のデビッドさんと母親のバネッサさんとともに車で6時間かけて土曜日にカタロニア・サーキットに来場。アロンソ・ファンで埋まる8コーナーから先のスタンドで、大ファンのフェルナンド・アロンソを応援していた。
ギョアキンくんが見守る中、予選で今シーズン初のQ3進出を決めたアロンソ。その激走にガッツポーズしていたギョアキンくんを国際映像のカメラがとらえていた。
その映像を見たアロンソが、F1公式ツイッターに「明日、この子をパドックに連れてきてよ」とつぶやくと、マクラーレンのマーケティングがすぐさま対応。日曜日にギョアキンくんは両親とともに、パドックに招待された。
昨年のスペインGPにも観戦に来ていたというギョアキンくんを見たマクラーレンのスタッフが驚いたのは、彼が着ていたウェア。なんと昨年のマクラーレン・ホンダ製だったからだ。このままでは写真や映像などの素材をマーケティング活用できないと判断したチームは、すぐさま子供用の今年のウェアを用意し、プレゼントした。
準備が整ったところで、マクラーレンのモーターホームであるブランドセンターに入場。待ちに待ったアロンソと対面する。
このあと、ギョアキンくんは両親とともに、レース直前にはガレージにも入ることを許可され、F1マシンを間近で見て大興奮。さらに目の前には、なんとアロンソの父親のホセ・ルイスが。これには興奮を通り越して、ちょっと緊張気味。
そして、何よりのプレゼントはこの日、アロンソが披露した激走。8位入賞は現在のマクラーレンの力を考えれば、ほぼ完璧なレースだった。
もしかしたら、これが最後のF1スペインGPではないかと言われているアロンソ。もし、そうなれば、ギョアキンくん一家にとって、貴重な経験となるに違いない。