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阿部寛主演作『祈りの幕が下りる時』Blu-ray&DVD、8月2日発売 阿部「後味のいい作品です」

2018年05月15日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 阿部寛主演映画『祈りの幕が下りる時』のBlu-rayとDVDが8月2日に発売されることが決定し、キャスト陣よりコメントが寄せられた。


参考:初登場1位『祈りの幕が下りる時』にみる、ブーム以降の「テレビドラマ映画」の傾向


 本作は、2010年に放送された連続ドラマ『新参者』シリーズの完結編にして、東野圭吾による『加賀恭一郎』シリーズ10作目の同名小説を実写化したヒューマンミステリー。東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見され、その捜査線上に女性演出家・浅居博美が浮かびあがったことで、刑事・加賀恭一郎の過去が明かされていく模様を描く。


 メガホンを取ったのは、『私は貝になりたい』『半沢直樹』の福澤克雄。前作から引き続き、加賀恭一郎役を阿部、加賀の従兄弟で警視庁捜査一課刑事・松宮脩平役を溝端淳平、加賀の父親を看取った看護師・金森役を田中麗奈、加賀と確執のある亡き父・隆正役を山崎努らが演じるほか、キャストには女優で演出家の浅居博美役で松嶋菜々子らが名を連ねる。


 Blu-ray&DVDの豪華版では、メイキングやイベント集を収録した特典DISCが付属されるほか、特典としてシリーズを総まとめできるブックレットが封入される。


 Blu-ray&DVDの発売にあたり、阿部、溝端、福澤監督より下記のコメントが寄せられた。


●阿部寛(加賀恭一郎役)
映画を観た人からは、泣けたという感想を沢山聞きました。
『新参者』シリーズ開始から7年、加賀恭一郎が、今作をもって日本橋署を去り、シリーズファイナルを迎えました。
こういう役をこれだけ長く演じることは今までになく、自分も好きだし、周りの人も好きだと言っていただけるので、私自身思い入れの深い作品です。
今回も人形町で撮影をしているのですが、やはり人形町に戻ると、皆さん当時のままで迎えてくださって、
すごく応援してくださっているので、すっと馴染めた気がします。
さらに琵琶湖、仙台と雄大なロケを交えながら、福澤監督にドラマチックな映像を作っていただきました。
初めて共演した松嶋菜々子さんは、素晴らしい女優さんで、本当に助けられました。
加賀は父親との間に確執があるんですが、今回の話では母親のことも初めて描かれ、さらにそのことが捜査にも絡んでくるという展開です。
断ち切れない親子関係、父との確執、母親のこと、様々な謎が解けます。
誰もが何かのきっかけで犯罪に走ってしまう。そんな人間の弱さをテーマにしていて、加賀がその人の悲しみも背負いながら紐解いていく。
ただ犯人を捕まえて終わるのではなく、犯人の心も解決していく。
観終わった後も前向きな気持ちが残り、後味のいい作品です。是非、多くの方に観て頂きたいと思います。


●溝端淳平(松宮脩平役)
劇場公開を経て、ありがたいことに反響は僕のまわりでも大きかったです。
シリーズを通して観てくれていた方、はじめてシリーズを観られる方からも共通して、親子の愛に心を揺さぶられたという感想が多かったです。公開されてから日本橋付近の映画館はいつも満杯で見終わった後にロケ地を巡る方々もいたそうです。改めて地域の方々に愛され支えられてきた作品なんだ、と感慨深いものがありました。
加賀恭一郎とのシーンはどのシーンも緊張感と阿部さんへの全幅の信頼感であふれていました。
そこにまた福澤監督が力強く導いて下さったので僕にとってはとても贅沢な時間でした。
特に印象的なのは捜査会議のシーンです。撮影の何ヶ月前にもかかわらず、本番さながらのリハーサルはもはやリハーサルの空気でありませんでした。物語の序盤の大事なシーンですので、僕も気合を入れて臨んだのですが、それでは足りないぐらいの熱量がリハーサル室にはありました。全編通してそうですが、現場を大事にする福澤さんの空気が劇中にもにじみ出ていると思います。
劇場には劇場で観る良さがあり、Blu-rayやDVDで観る良さもまたあると思います。
皆さんの好きな時に好きなだけこの作品を堪能して貰えれば幸いです。


●福澤克雄監督
僕は映画監督になりたくて、この世界に入りました。映画をやるとテレビの良さもわかるし、テレビに戻ると映画の良さもわかる。
映画はやはりとても面白いです。
今回、一番気をつけたのが、“泣ける”や“感動する”の前に“2時間を飽きさせないこと”でした。
映画はテレビと違って逃げられない。お金を払って、劇場の空間に入れられて、目の前にスクリーンしかないわけですから。
つまらないものを観せられたら苦痛でしかない。それは観客の一人としていつも思うことです。
それが、少しはうまくいったかなと思います。是非、DVDで確かめて頂ければと思います。


(リアルサウンド編集部)