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映画・名探偵コナン特需で「降谷」姓のはんこが爆売れ 専門店「『鈴木』や『佐藤』よりも売れてる異常現象が起きています」

2018年05月14日 13:21  キャリコネニュース

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公開から約1か月で興行収入が62億円を突破した、『劇場版名探偵コナン ゼロの執行人』。昨年公開の前作『から紅の恋歌』は2017年興行収入ランキング邦画部門1位と、シリーズは高い人気を誇っているが、『ゼロの執行人』ブームはこれまでの人気に加え、今作の主要キャラクター「安室透」によるところが大きいだろう。

高知県の印鑑・はんこ専門店吉本三星堂が公式ツイッターで、「降谷」名字のはんこが売れていると投稿し、話題になっている。

「珍しい名字なのに、5月初旬から1日5~6件注文が入り続けた」

「安室透」は探偵・毛利小五郎に弟子入りし、事務所の下階にある喫茶ポアロでアルバイトをする青年だ。端正な顔立ち、柔らかな物腰から大人気だが、コナンの宿敵・黒の組織のメンバー「バーボン」でもある。

そんな彼の本名は「降谷零」で、本業は公安警察。黒の組織へはスパイとして潜り込んでいる、3つの顔を持つ人物だ。

吉本三星堂では現在、安室の本名「降谷」のはんこの注文が殺到しており、爆売れ状態だという。ツイッターでは5月13日、

「『降谷』はかなり珍しい名字で、全国に30人ほどしかいません。にも関わらず毎日『鈴木』や『佐藤』よりも売れてる異常現象が起きています…」

と、「#安室透」「#降谷零」「#名探偵コナン」というハッシュタグを付けて投稿した。キャリコネニュースの取材に同社担当者は「5月初旬頃からネット通販で『降谷』姓ではない人からの注文が続いていました。毎日5~6件は入っていましたね」と話す。

「なんでだろうと思ってネットで検索すると、名探偵コナンに『降谷』という人気キャラクターがいることに気づきました。過去にも、たまに注文者の名字ではないはんこが注文されることはありましたが、この量は驚きです」

「赤井・安室・風見」プラスし4本セット購入者も ネット民「日本経済を回している」

注文が最も多いのは「降谷」だが、ライバル関係に当たるFBI捜査官・赤井秀一の「赤井」をセット購入する人も1割程度いるようだ。他にも降谷の仮の姿である「安室」、部下・風見祐也の「風見」も合わせて4本セットで購入する人もいるという。

コナン特需とも言える状況に同社は13日、「降谷」姓のシャチハタはんこ専門注文フォームを開設した。同ページでは5つの書体、6種類のインキ色、14種類の本体色を組み合わせ、自分だけの「降谷」はんこを作ることができる。

「書体は日本のビジネスシーンでよく使われている5種類を厳選しました。注文される人の9割は『れい書体』を選んでいます。降谷さんの下の名前が『零(れい)』だからでしょうか」

同担当者は「降谷さんの力でここまで注文いただくことができており、感謝しています。こちらとしては一本一本大切に作る他ありません」とコメント。まだ『ゼロの執行人』は観ていないというが、「友人からも誘われているので、さすがに観に行きます」と話した。

はんこが爆売れしている理由について、ネットでは、「仕事終わらせるたびに降谷さんのはんこ押して『確認ありがとうございます!』って一人でやりたい…」と部下気分を味わいたい人が多いのではという見方がある。この他、同作で彼が「彼女」の存在について言及したことから、

「映画で安室さんの女(編注:安室のことが好き過ぎる人)になっても、結婚したら降谷だから!って事なのかな」

という推測も出ていた。安室ファンの中には、「安室を100億の男にする」というスローガンのもと、同作の興行収入が100億円に達するまで何度も映画館に脚を運ぶ人が増えているようだ。

「降谷零の所持品やはんこまでバカ売れしてて彼を特集した本もバカ売れしてて一体降谷零の経済効果どんだけやねん…日本経済動かしてるよ…」
「赤井さんと安室さんのはんこ、近くの100均は全滅してた」

という声も非常に多く上がっている。彼が本当に「100億の男」になる日も、そう遠くはないかもしれない。