スペインGPが開催されたカタロニア・サーキットで、ホンダがレッドブルと2019年のパートナーシップ締結へ向けて、交渉を再開させた。
交渉を行ったのは、アゼルバイジャンGPと同様、ホンダは山本雅史モータースポーツ部長で、レッドブルはレーシングアドバイザーのヘルムート・マルコ博士だ。
会談後、山本部長は「レッドブルの(ヘルムート・)マルコさんとは、引き続きいいコミュニケーションがとれています」と語ったものの、「締結までにはもう少し時間がかかる」との見解を述べた。
「というのも、レッドブルはトップチームであり、今年も勝っている強豪。ホンダと組んで本当に勝てるかどうかを見極めるのは当然のこと。ホンダとしても、レッドブルと組むだけの準備ができているのかを慎重に判断しなければなりません」(山本)
当初は、パワーユニット・マニュファラクチャーが来年供給するチームをFIAに通知する期限となる5月15日までに交渉を成立させる方向だったが、双方とももう少し時間をかけて話し合うことで意見が一致した。
スペインGPの日曜日に、ルノーのシリル・アビデブール(マネジングディレクター)に確認したところ、ルノーもレッドブルの提案を了承したという。
「レッドブルからルノーとホンダの次のアッブグレードPUを見るまで、待ってほしいと言われた。われわれはカナダGPに投入するので、レッドブルはカナダGPまでは時間がある。おそらくホンダもそこにアップグレードを合わせてくるだろう」
その数分後、スペインGPの日曜日のスターティンググリッド上で、マルコ博士がブレンドン・ハートレーのグリッドにいた山本部長と田辺豊治F1テクニカルディレクターのもとを訪れて、握手を交わしていた。