F1スペインGPのスチュワードは、決勝1周目にロマン・グロージャンが引き起こしたアクシデントについて調査した結果、彼に次戦モナコGPで3グリッド降格ペナルティを科すことを決めた。
グロージャンはスタート直後にコースオフ、その後、スピンしながらコースを横切り、後続グループを遮る形になった。これを避けきれなかったニコ・ヒュルケンベルグとピエール・ガスリーが彼にクラッシュし、3人はそのままリタイアした。
この件がレース後に審議された結果、スチュワードはグロージャンには非があるという判断を下した。
ターン2の出口でグロージャンの前を走っていたケビン・マグヌッセンが態勢を崩し、グロージャンは接触を避けようとしてマシンのコントロールを失い、ターン3入口でコースの左側に飛び出した。グロージャンの説明によると、マシンがコースの真ん中まで出て行きそうだったため、そのままコースを横切って右側まで出て、後続のグループを避けようとしたということだ。しかし実際にはコースを横切る際にヒュルケンベルグおよびガスリーと接触する結果になった。
グロージャンは、コースを横切って右側に抜けて後続車を避けようという判断は最善のものであると感じたと、スチュワードに対して主張したという。スチュワードは、グロージャンが他の方法を採っていた場合にマシンがどこで止まったかは推測することしかできないものの、彼の決断により、後続グループが近づくなかでコースを横切った際に接触が起きたことは明らかであるとした。また、ビデオを見た結果、スチュワードは、グロージャンはコース左側を走行し、ほぼ完全にコース外にはみ出していたにもかかわらず、コースを横切る決断を下したことが分かったとも述べている。
スチュワードの判断により、グロージャンには次戦モナコGPでの3グリッド降格およびペナルティポイント2を科された。この12カ月のペナルティポイントは合計5点になる。