2018年FIA F2第3戦スペインのレース2が5月13日に開催され、ジャック・エイトケン(ART)が優勝。福住仁嶺(アーデン)と牧野任祐(ロシアンタイム)はレース序盤に接触を喫し、揃ってリタイアとなった。
レース2の周回数は26周。昨夜に降った雨の影響で、ところどころウエットパッチが残るコンディション。すでに雨は上がっており、全車ドライタイヤでのスタートを選択している。
前日行われたレース1で8位フィニッシュとなったアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)がポールポジション。牧野は9番手、福住は11番手からのスタートとなる。
3番手スタートのエイトケンが好スタートを決めホールショットを奪う。ポールスタートのマルケロフはスタートで出遅れ6番手まで転落、牧野も順位を落とし10番手、福住は11番手でオープニングラップを終える。
エイトケンは後続に対し、1周で約2秒速いラップを刻みながらリードを拡大していく。
3周目、ニック・デ・フリース(プレマ)がターン10でスピンアウトしリタイア。マシン排除のためバーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。
翌周、レースが再開されると、2番手のセルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)が再スタートでミス。5番手まで後退してしまう。代わりに2番手につけたのはアレキサンダー・アルボン(ダムス)、3番手にはランド・ノリス(カーリン)と続く。
5周目のターン4で福住は牧野のインに飛び込んだ。しかし、ウエットパッチに乗ってしまった福住はコントロールを失い牧野と接触。2台は揃ってコースアウトし、リタイアとなってしまった。この接触については、レース後に審議がなされることとなっている。
福住と牧野のマシン処理のためセーフティカーが導入される。7周目にレースは再開。エイトケンがリスタートを完璧に決め、ファステストラップを刻みながら再び後続を引き離しにかかる。
13周目、5番手を走行してたセッテ・カマラは1コーナーでジョージ・ラッセル(ART)に交わされ後退。その直後にマシントラブルが発生、3コーナーの先でマシンを止めてしまいVSCが導入された。
15周目にレースが再開されると9番手争いが激化。ペースの上がらないサンティーノ・フェルッチ(トライデント)に対し3台のマシンが襲いかかっていく。19周目にはマルケロフがフェルッチを捉え、9番手が入れ替わった。
残り4周、フロントタイヤにトラブルを抱えたラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)が、コースサイドにマシンを止めリタイアとなる。これによりこのレース3度目のVSCが導入された。
残り2周となったところで8位争いが激化。9番手のマルケロフは8番手のニコラス・ラティフィ(ダムス)を執拗に攻め立てていく。しかしラティフィが逃げきり、マルケロフは入賞一歩手前の9位でレースを終える。
1周目でトップを奪ったエイトケンは、2位に1秒以上の差を維持したままトップチェッカー。FIA F2初優勝を飾ってみせた。アルボンが2位、ノリスが3位フィニッシュとなる。レース1勝者のラッセルは、最終ラップにファステストラップを記録し存在感を示した。
FIA F2第4戦モナコは5月25~26日に開催される。
PosNoDriverTeamTime/Gap17J.エイトケンART45'21.51125A.アルボンダムス1.550319L.ノリスカーリン2.86448G.ラッセルART8.106514L.ギオットカンポス11.10963S.ゲラエルプレマ・レーシング13.702721A.フォコチャロウズ14.83786N.ラティフィダムス28.67891A.マルケロフロシアンタイム29.0651020L.デルトラズチャロウズ29.4371117S.フェルッチトライデント30.9961211M.ギュンターアーデン32.4281316A.マイニトライデント33.2361415R.ニッサニーカンポス35.672NC9R.メリMPモータースポーツDNFNC10R.ボシュングMPモータースポーツDNFNC18S.セッテ・カマラカーリンDNFNC2牧野任祐ロシアンタイムDNFNC12福住仁嶺アーデンDNFNC4N.デ・フリースプレマ・レーシングDNF