2018 SUPER FORMULA
P.MU/CERUMO・INGING Race Report
第2戦 オートポリス
◆5月12日(土)予選
#1石浦宏明 9位/#2国本雄資 15位
天候:晴れ|コース状況:ドライ
全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦がオートポリスで開催された。12日には公式予選が行われ、JMS P.MU/CERUMO・INGINGの2台は、石浦宏明が8位と同タイムながらアタックのタイミングの違いから9位となりQ3進出ならず。国本雄資も100分の2秒差でQ2進出を逃し15位となった。
開幕戦・鈴鹿から3週間のインターバルを経て、オートポリスを舞台に迎える第2戦。2014年以降の3大会(震災の影響により2016年は未開催)はシーズン後半の秋ごろに行われていたが、4年ぶりに九州での初夏の開催となった。事前テストもなかったため、新スペックのソフトタイヤでオートポリスを走行するのは、この週末が初めてになる。11日(金)の専有走行では、石浦が5番手、国本が12番手タイムを記録。12日(土)の午前中におこなわれた、予選前、最後のセッションとなるフリー走行では、タイヤセット数の関係で数名のドライバーがソフトタイヤでのアタックシミュレーションを避けるなか、石浦がセッションの終盤にソフトタイヤでアタックし7番手タイムに。国本は13番手タイムで予選を迎えることになった。
気温24℃、路面温度38℃というコンディションで公式予選が開始された。まずはミディアムタイヤで争われるQ1。いちばんピットロードの出口に近い位置にピットを構えるJMS P.MU/CERUMO・INGINGの2台は真っ先にコースイン。それぞれコースインラップ、ウォームアップを経て石浦が1分28秒958、国本が1分29秒707をマークして、暫定15番手、17番手でセッション前半を終えた。全車がいったんピットに戻り、ニュータイヤに履き替えて後半のアタック合戦が始まった。残り時間が7分を指したところで、ふたたびJMS P.MU/CERUMO・INGINGの2台が先頭となって続々とコースへと向かっていった。先頭でアタックに入った石浦は、1分27秒408で暫定トップに。続いてコントロールラインを通過した国本が1分27秒570で続いた。その後各車がベストタイムを更新していった結果、石浦は8番手でQ1突破に成功。国本もセッション終盤までQ1突破圏内の14番手につけていたが、最後にアタックに入ったマシンが国本のタイムを僅か0.02秒上回って14位に滑り込んだため、国本は15位でQ2進出を逃すこととなった。
ソフトタイヤでのアタックになるQ2。セッション開始と同時に全車がアタックに向かったQ1とは一転し、開始後も暫くは全車がピットでタイミングを見計らう。1分半が過ぎたあたりで数台が続けてコースインしていくなか、石浦はピットに待機し、残り時間が3分半になったところでコースへと向かっていった。まずはタイヤに熱を入れ、計測2周目で1分26秒476という、5号車の野尻選手と1000分の1秒まで全く同じタイムを記録。しかし、同じタイムを記録した場合、先にタイムを出した選手の順位が上にくるため、5号車の下、暫定5番手につける。あとは他のドライバーのタイムアタックを見守ることになったが、4台が石浦のタイムを上回ったことで、8番手と同タイムながらも最終的には9番手となり、惜しくもQ3進出は叶わなかった。
明日の決勝は朝から雨の予報となっており、順位が大きく変動する可能性も多い。チーム一丸となって9番グリッド、15番グリッドから2台揃っての上位進出を狙う。
ドライバー/#1石浦宏明
「他のマシンの真後ろでコースインしたのですが、ウォームアップのペースが僕と相手とで違ったようで、思ったようにタイヤに熱を入れられませんでした。その影響でセクター1があまり良くなく、結果的に8番手と1000分の1秒まで同タイムになり、Q3進出を逃してしまったのは残念です。明日は雨だそうですが、この苦しい展開の中でもなんとかポイントを持ち帰れるように頑張りたいと思います」
ドライバー/#2国本雄資
「ウォームアップの周に、コースインのタイミングが違ったマシンに引っかかってしまい、タイヤへの熱入れも、アタックラップも完全ではありませんでした。これだけの接戦の中で、(引っかかったことが)どれぐらい影響しているのかは分かりませんが、クルマとしてもあまり決まってはいないので、状況としても厳しい予選でした。明日は雨のレースですから、得意のスタートを決めて、1コーナーまでにポジションを上げたいと思います」
監督/立川祐路
「Q1から非常に僅差の戦いになり、国本が100分の2秒差でQ2進出を逃すことになりました。トップとの差は0.5秒程度と、それほど大きくはないのですが、それだけに、ほんのちょっとの差が大きく響く予選になりました。石浦に関しても、Q2は計時上では8番手と同タイム。2台とも、本当に僅かの差で残念な結果になりましたが、明日に関しては雨の予報が出ていて、状況が変わると思っています。今年まだ誰もウェットコンディションでの走行は経験していないし、ドライのレースよりはオーバーテイクも生まれると思うので、決勝までの短い時間でうまくクルマを仕上げて、レースで挽回できるように頑張ります」
総監督/浜島裕英
「今回コースレコードが更新されましたが、そのタイムを見ると我々としても、まだ今一つ仕上がりが足りなかったですね。今回の予選はいつも以上に接戦で厳しい戦いでしたから、クルマとドライバーの微妙なマッチングで残念な結果になりました。今日の結果は真摯に受け止め、明日は気持ちを切り替えます。フリー走行でクルマをきちんと仕上げればチャンスはあると思いますので、頑張っていきたいと思います」