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カニエ・ウェストの奴隷に関する問題発言 スティーヴィー・ワンダーも呆れる

2018年05月13日 11:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

スティーヴィー・ワンダー、カニエの発言に「愚かそのもの…」
時折とんでもない発言で世間やメディアを驚かせてきたラッパーのカニエ・ウェスト。彼は少し前に「奴隷」に関する仰天発言を放ち、再び物議を醸していたが…。

「400年も奴隷制度が続いていたんだ。400年もだぜ? そんなの(奴隷になる)選択をしているように聞こえるぜ。」

先日、芸能情報サイト『TMZ』のインタビューでそのように述べ、世間の人々を唖然とさせたカニエ・ウェスト。これに同じく音楽業界で活躍するスティーヴィー・ワンダーは「冗談じゃない」と思ったもよう。ウェストハリウッドのクラブでショーをこなした後、スティーヴィーはカニエの発言をこのように痛烈に批判した。

「カニエの発言について、多くのことが語られている。」
「でも俺は人々にこう理解していただきたい。事実は事実。嘘は嘘にほかならない、とね。」
「奴隷制度が選択できるものではなかったことは、知らない人なんていないだろうに。」
「だから俺の意見はこうだ。もし歴史や真実を知っているのなら、(カニエのこんな発言は)馬鹿げたものだと分かるはずだ。」

なお多くの人から猛批判を受けたカニエは、Twitterで以下のように持論を展開している。

「ハッキリさせておきたい。当然だが、俺だって知っているさ。奴隷が“自由な意志を持ちながら拘束され船に乗せられたんじゃない”ってことはな。」
「400年という数字をあえて出したのは、今後の400年も同じように精神的に奴隷のような立場でいるわけにはいかないからだ。俺達に必要なのは自由な思想。あの発言は自由な思想の一例だ。単なるアイデアにすぎないのに、またしても俺は新たなアイデアを提示し攻撃されているのさ。」

しかし多くの黒人達が彼の“釈明”に納得していないことは明らかであり、スティーヴィーの発言に彼らの思いの多くが凝縮されていると言っても過言ではないだろう。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)