第46回ADACチューリッヒ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)は5月12日、現地時間15時30分に長い決勝レースの火ぶたが切られた。序盤から上位を占めるドイツ車のGT3カーによる激しい戦いが展開される一方、日本メーカーの2台はトラブルも起きている。
GT3カーをトップカテゴリーに、多種多様なマシンが集い難攻不落のニュルブルクリンクを舞台に争われるニュルブルクリンク24時間レース。今季も20万人に迫るのではないかという非常に多くのファンがヨーロッパ中から集まり、大歓声のなか15時30分のスタートのときを迎えた。
序盤からリードを奪ったのは、ポールポジションからスタートしたマンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 R(ケビン・エストーレ/ロマン・デュマ/バンスール/アール・バンバー組)。2~3周を過ぎる頃には早くもラップダウンが生まれはじめ、またピットインするチームも出はじめたことから、GT3勢の順位は混沌としていく。
そんななか、クラッシュやトラブルによりピットインするチームも多く出はじめ、そのなかには日本からSP-PROクラスに参戦するTOYOTA GAZOO Racingの土屋武士/松井孝充/中山雄一/蒲生尚弥組56号車レクサスLC、SP3Tクラスに参戦するスバル/STIのカルロ・バンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人組90号車スバルWRX STIも含まれてしまう。
56号車レクサスLCは、序盤こそGT4カーたちと競り合っていたものの、開始から1時間を過ぎた頃にはブレーキにトラブルを抱え緊急ピットイン。ただ、こちらはパーツ交換をすれば修復できるもののようだ。また、スバルはパワーステアリング系のトラブルで、こちらも修復が行われた。2台ともに完走を目指し、ふたたびコースインできそう。
現在ニュルブルクリンクは少しずつ陽が傾きはじめており、しばらくはドライのまま走行が続きそうだ。ただ、レース後半である5月13日の早朝から雨の予報も出ており、まだまだ予断を許さない展開になりそうだ。