スペインGPのフリー走行3回目の終了間際、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが大クラッシュを喫した。
9コーナーの入口で左側のタイヤをコースからわずかにはみ出してバランスを崩してスピンしたハートレーのマシンは、9コーナーのタイヤやバリアにリヤからクラッシュ。
ハートレーは自力でマシンから降り、メディカルカーの乗せられて、メディカルセンターで検査を受けたが、トロロッソの広報によれば、「ドライバーは病院に行くことなく、サーキットにいて、予選に向けて準備している」という。
しかし、問題は大破したマシン。ホンダによれば、「スペアのPUユニットはあるので、交換するのは問題ない」という。今回交換しても年間3基以内なので、ペナルティはない。ただし、ギヤボックスも当然、交換しなければならないため、ギヤボックス交換の5番手降格のペナルティは受けることになる。
5番手降格のペナルティは受けても、予選に出るには13番手以上のポジションを獲得しないと意味がない。今シーズンのハートレーの予選でのパフォーマンスを考えると、無理に予選に出るよりは、時間をかけてしっかりとマシンを修復し、日曜日のレースを万全の体制で出るという選択肢をトロロッソ・ホンダが採る可能性は十分考えられる。
果たして、スペインGPの公式予選がスタートする15時。ハートレーはレーシングスーツを脱ぎ、チームウェアに着替えて、モーターホームから出てきた。これでトロロッソ・ホンダはピエール・ガスリー1台だけが予選に参加することとなった。