『かこさとしのひみつ展 -だるまちゃんとさがしにいこう-』が7月7日から神奈川・川崎市市民ミュージアムで開催される。
5月2日に92歳で逝去した絵本作家のかこさとし。1959年に『だむのおじさんたち』でデビューして以来、『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』といった物語絵本や科学絵本など600点以上の著書を半世紀以上にわたって発表し続けた。1950年代には川崎・古市場でセツルメント活動に取り組み、川崎の子供たちに創作指導や紙芝居の読み聞かせなどを行なっていた。
複製原画を中心に200点以上を紹介する同展は、かこさとしの創作活動を概観し、その秘密に迫る展覧会。代表作である『だるまちゃん』シリーズや『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』といった作品に加え、『かわ』や『たべもののたび』などの科学絵本を全場面展示するほか、作品に通底する「見る」「知る」「学ぶ」「食べる」のキーワードによるテーマ展示も行なう。
また、かこさとしの原点となった川崎におけるセツルメントも紹介。さらに2014年発表のエッセイ『未来のだるまちゃんへ』の表紙絵や、今年1月に刊行された『だるまちゃんとかまどんちゃん』『だるまちゃんとはやたちゃん』『だるまちゃんとキジムナちゃん』の一場面が展示される。
会期中は様々な関連イベントを開催。かこさとしが作った“だるまちゃん音頭”を踊るイベントや、1950年代に川崎でのセツルメントの活動で制作された幻灯の上映、ナイトミュージアムなどが行なわれる。詳細は美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。