今週末のスペインGPから2018年残りすべてのF1レースにおいて、観客に情報端末F1ビジョンのレンタルサービスがスタートした。
最先端のサーキット場内情報端末であるF1ビジョンは、テレビ放送、ライブ解説、チーム無線通信、ライブ統計へのアクセスを提供し、またF1のタイミングシステムからのデータも搭載している。ファンはコースの周囲のどこにいても、その日に起きたアクションを確実に手に入れられるようになる。
この情報端末は2012年シーズン中にもファンビジョンとして提供されていたが、サプライヤーのRacing Electronicsは2013年に向けての契約を、当時のF1最高権威者バーニー・エクレストンとの間で合意に至らず、この実用的なデバイスの提供を終了させることになった。
しかしファンとの関わりを探っているリバティ・メディアによって、最新技術を用いたF1ビジョンを幸いにも復活させることができた。ファンビジョンの後継となる今回のレンタル端末は、ファンのサーキットでの体験をよりエキサイティングなものへと高めてくれるだろう。
高品質の相互通信を確保するため、F1ビジョンのコンテンツは不安定な現地のWi-Fi拠点からではなく、サーキットに設置された独自のネットワーク経由で配信される。
「ファンビジョンの復活は、会場におけるファンたちの体験レベルを確実に高めることになるだろう」とF1のデジタル新規ビジネス担当マネージャーを務めるアルバート・ゴマはコメントした。
「端末を通じて現地で観戦しているF1ファンは、マシンに搭載されたカメラ映像や制限なく聞けるチームの無線通信など、リアルタイムのテクノロジーをその場で体験できることになる」
このF1ビジョンは日本GPの場合、約12400円で3日間レンタルすることが可能だ。
■F1ビジョン公式サイト
https://www.f1vision.com/