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ルッソ兄弟、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でのサノスの重要性について語る

2018年05月12日 13:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 現在公開中の『アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー』のメガホンを取った、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が、最凶最悪の“ラスボス”、サノスに関して語ったコメントが公開された。


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 マーベル・スタジオ最新作となる本作では、6つすべてを手に入れると全宇宙を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーンの究極の力を秘めた石を狙う、“最凶”にして最悪の敵サノスを倒すため、最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”が集結し、人類の命運をかけた壮絶なバトルが描かれる。公開からわずか11日間で、世界興収最速で10億ドル(約1,090億円)を突破という、映画史を塗り替える偉業を成し遂げた。


 口をそろえて本作は“サノスの映画”と公言するルッソ兄弟だが、弟のジョーはサノスについて「悪役の視点でこのストーリーを語ることは、とても興味深いことだと私たちは考えました。つまり、この映画を観る皆さんは、これがサノスの視点から語られていることに気づくはずです」とコメント。これまで描かれてきた、ヒーローやアベンジャーズの目線から、ヴィランのサノスに視点の軸を移したことが、“サノスの映画”と呼ばれる最も大きな要因になっているようだ。


 ジョーの兄であるアンソニーはこれに付け加え、「これはこの映画の語り方として、とても自然発生的な選択でした。私たちは複数の様々なキャラクターたちを扱っており、その中には、他のキャラクターについて、その存在すら知らない人々も当然含まれています。サノスによって、そんな彼ら全員がこの映画でまとまっています。つまり、私たちのストーリーを特定の方向に進め、彼の視点で語るということには、とても実用的だったというわけです」と、本作を描く上で、サノスの視点を持つことが一種の必然性を持っていたと語っている。


 サノスの視点で語られるストーリーには、敵であるヒーローたちだけでなく、仲間の存在もある。これまであまり語られなかったのが、サノスと彼の周りにいるブラック・オーダーと呼ばれる戦士たちの関係だ。彼らは、サノスの手足となって、インフィニティ・ストーンを探しまわることになるのだが、作中では多く語られることはなかった。サノスと彼らの関係性に関して、ジョーは「彼はとても経験のある戦士で、1000歳なんだよ。彼が違う世界を征服するにつれて、彼はそれぞれの世界のチャンピオンを集めてきた。宇宙にバランスをもたらすというミッションを持つ彼に従いたいと思うファイターや戦士たちをね」と語る。さらに、「ブラック・オーダーのことを、彼は『自分の子供たちだ』と言っている。なぜなら、ブラック・オーダーは、彼が征服したそれぞれの世界から連れて来た孤児たちで、彼や、彼の究極的な目標に仕える素晴らしい戦士や子分になったんだ」と、ブラック・オーダーに対する裏話も披露した。(リアルサウンド編集部)