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インディ第5戦予選:パワーがルーキーたちを抑え51回目のポール。琢磨は11番手に

2018年05月12日 11:51  AUTOSPORT web

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歴代3位となる通算51回目のポールポジションを獲得したウィル・パワー
インディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)で開催されているインディカー・シリーズ第5戦インディカーGP。11日に行われた予選は、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がキャリア51回目のポール・ポジションを獲得した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、予選11番手から決勝レースに挑む。

 “マンス・オブ・メイ”に突入したインディカー。第5戦はIMSのロードコースを使用したインディカーGPだ。

 予選前の2回のプラクティスでは、パワーがトップタイムをマーク。ルーキーのジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)が2番手と速さをみせる。


 ノックアウト方式の予選は夕方16時半からスタート。グループ1は、躍進を見せるルーキーのロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)がトップ通過。チームメイトのジェームズ・ヒンチクリフ、そしてエド・カーペンター・レーシングのスペンサー・ピゴット、キングが続く。ニューガーデン、そしてインディアナポリスでの2戦に出場するエリオ・カストロネベスもQ2に進出する。


 グループ2では、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)がトップ通過。パワーが2番手、佐藤琢磨も5番手に入り、久々にQ1を突破した。

 12台で争うQ2。ここでもルーキーたちが速さを見せ、ウィケンスがトップ通過。キングは2番手でQ3に進む。3番手にパワー、ヒンチクリフ、ブルデー、そして最後のイスはニューガーデンが獲得した。琢磨は、カストロネベスに次ぐ11番手となった。

 2015、2017とポールを獲得しているパワー。ここまではルーキーに先行されていたが、ポールを争うファストシックスではスピードスターの本領を発揮。1分09秒8182をマークし、ウィケンスに10分の1差でポールポジションを獲得した。

 キャリア51回目のポールは、エリオ・カストロネベスを抜いて歴代3位の記録だ。


「僕たちは深く掘り下げなければならなかった。Q1の後、ほかのドライバーたちの速さを見て、ダウンフォースを調整したんだ。ユーズドタイヤでの走行は本当に良かった。だからものすごくうれしいね」とパワー。


 序盤戦で躍進を見せるルーキーのウィケンス。2度目のポール獲得とはならなかった。

「P2がちょっと痛かったね。フロントローは取れたけど、予選を通してリードしていたので、ポールで終りたかったね。僅差だった。最終的に100分の2、3秒失うくらいだったけど、それが最速のラップではないとわかっていたよ。ここでポールポジションを獲得するには完璧な仕事をしなければならないからね」と悔しがる。

 Q2で敗退し予選11番手となった佐藤琢磨は、「最初のセッションはとても勇気づけられた。テストよりもいい感じだったし、いい週末を過ごせると思いました」

「2回目のプラクティスでは、マシンバランスをとるのに苦労しましたね。予選ではとてもハードに挑戦しました。Q1はいい気分だったけど、僕たちはQ3には進めなかった。最近の競争力を表しています。もうちょっとスピードが必要なんです。オーバーテイクポイントが2カ所あるので、それを活用したいですね」とコメントしている。