デイル・コイン・レーシングは、WEC世界耐久選手権開幕戦で負傷したピエトロ・フィッティパルディの代わりに、マシンをシェアしてインディカーに参戦するザッカリー・クレイマン・デメロを今週末の第5戦インディカーGPで起用することを発表した。
1972年と1974年のF1ワールドチャンピオンで、1989年、1993年にはインディ500を制したレジェンドドライバー、エマーソン・フィッティパルディの孫のピエトロ・フィッティパルディ。
2018年の全日本スーパーフォーミュラ選手権にも参戦している彼は、インディカーでもデイル・コイン・レーシングと7戦に出場する契約を結び、第2戦フェニックスでインディカーデビュー。次戦はインディカーGPとインディ500に出場する予定だった。
しかし、2018/19年のWEC世界耐久選手権第1戦スパ・フランコルシャンに参戦した際、予選アタック中にオー・ルージュで姿勢を崩すとハイスピードでマシン正面からタイヤバリアに激突。救出されたフィッティパルディはすぐに病院へ搬送され、両足骨折の重傷を負ってしまった。
夢であったインディ500の欠場を余儀なくされたフィッティパルディ。デイル・コイン・レーシングは、今週末の第5戦インディカーGPでは、フィッティパルディとマシンをシェアしてインディカーに参戦するクレイマン・デメロを起用することを発表した。
「今週末のインディカーGPに出場できることに興奮しているが、この状況は悲しいね。ピエトロのことを最優先に思えています。同じ競技者にこんなことが起きるのを見たくないし、それがチームメイトならなおさらだよ」
「インディアナポリス・モータースピードウェイでのレースはいつも特別なんだ。インディライツではここでレースを楽しんだけど、インディカーで出場できる機会を得れることができて、待ちきれないね」とクレイマン・デメロはコメント。
インディカーGPではクレイマン・デメロが出場するが、15日からプラクティス走行が始まるインディ500でカーナンバー19を誰がドライブするのかは発表されていない。