三井ダイレクト損保は5月11日、新社会人に関するアンケート結果を発表した。調査は今年3月下旬に、4月に新社会人になる18歳から29歳の男女で、1か月に1回は自動車を運転する300人を対象に実施した。
初任給の予定額は、平均18万7943円。昨年の19万47円から2104円低くなった。東日本は18万8887円、西日本は18万7000円と、東日本のほうが若干高かった。
67%が「5年以内には自分の車を買いたい」
初任給の使い道を複数回答で聞くと、最も多かったのは「親にプレゼントを購入」(39.7%)。2位は貯蓄(38.3%)で、3位は「特に使う予定はない」(27.7%)だった。このほか、「外食」(18.7%)、「仕事用の品(スーツ、靴、カバンなど)買う」(10.3%)、「旅行」(7.7%)などが続く。
それぞれの使いみちの平均予算を聞くと、親へのプレゼント代が2万4845円、貯蓄が6万5196円、外食が1万7518円だった。貯蓄額が最も多く、昨年より7000円上昇していることから、調査を実施した三井ダイレクト損保は「堅実な新社会人像が伺える」とコメントしている。
調査では、車の購入意向についても聞いた。自分専用の自動車を「購入したい」と回答した人は45%で、「やや購入したい」も30%。合わせて75%と新社会人の4分の3は購入意欲を持っていることが分かった。特に男性は「購入したい」が49.2%、「やや購入したい」が33.1%と、8割以上が車の購入を前向きに検討している。
購入したい時期は「1年以内」が20.9%、「2年以内」が20.9%、「5年以内」が25.3%と分散した。約7割は、5年以内という比較的短期間のうちに購入の意思があることも分かった。若者の車離れとも言われるが、実際に購入できるかどうかはともかく、「欲しい」という気持ちは根強いようだ。
今後購入したい自動車メーカー1位はトヨタ(37.8%)。2位の日産(19.6%)を20ポイント近く引き離した。3位はホンダ(13.3%)、4位に同率でスズキとダイハツ(5.8%)と、日本のメーカーが人気のようだ。
300人全員に、直近1年以内に煽り運転された経験を聞いたところ、30.7%が「複数回ある」、15%が「1回だけある」と回答。具体的な内容については、
「片側一車線の道路で後ろにぴったりとつけたまま運転された」(富山県22歳女性)
「高速道路を走っているときに、後ろの車が追い越してきて後ろのライトをチカチカしてきた」(大阪府21歳男性)
「横断歩道の前で止まったら後ろの原付にずっとクラクションを鳴らされながら走行した」(広島県28歳女性)
などの体験談が寄せられていた。