「どこで何をドライブしていようが、フェルナンド・アロンソを侮ることは絶対にできないと」マクラーレンF1での元チームメイト、ジェンソン・バトンは語っている。
2009年のF1世界チャンピオンであるバトンは、来月SMPレーシングからル・マン24時間に参戦する。アロンソはこの伝説的な24時間耐久レースにトヨタから参戦するが、バトンはこの過酷なイベントのどこかで彼と対決することになるかもしれない。
「間違いなく、彼は気に留めなければならないドライバーのひとりだ」とバトンはSky Sports Newsに語った。
「どのレースだろうが、もし彼も出場しているのなら、気にしなければならないだろうね」
「彼は単に速いだけじゃない。とてもクレバーで、経験があり、常にパフォーマンスを発揮できるドライバーだ」
「もし調子が良ければ、予選で彼を抜いて素晴らしいレースをすることができるかもしれないけど、それでも彼は常にすぐ後ろにいる。彼が内容の悪いレースをすることは滅多にないから、彼とチームメイトでいるのはタフなことだ」
アロンソは恐るべき対戦相手ではあるかもしれないが、同時にライバルからも最高の力を引き出すのだとバトンは言う。
「僕たちはル・マン24時間でお互いに競い合うことになるけれど、もし同じスティントを走ることになったとしても、その間に彼がミスを犯すことはないだろう」
「朝の3時だろうが、午後の3時だろうが関係ない。彼は常に100パーセントの力を出す。それについていかなければならない。きついけど、世界最高のドライバーたちとレースをする上で気に入っている部分は、そこなんだ。彼らは油断させてくれないよ」
偉大なグラハム・ヒルのみが達成したモナコGP、ル・マン24時間、インディ500での優勝という三冠達成の野望をアロンソは持っているが、バトンがル・マン24時間で優勝した場合、アロンソよりも三冠にひとつ近づくことになる。
しかしバトンは、インディ500出場は問題外だと主張する。
「インディ500はフェルナンドに譲るよ。僕のキャリアの中でも、今年はまさに一番忙しいシーズンなんだ」とバトンは締めくくった。