フォルクスワーゲンは5月10日、オーストリアで開催した『GTIミーティング』でレースカーの流れを汲んだ市販車コンセプト、『フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRコンセプト』をワールドプレミアした。
このゴルフGTI TCRコンセプトは、安価なコストなどから世界中で爆発的な人気を得ているTCRのロードゴーイングバージョンに位置づけられるもの。車名に“TCR”と冠されているように、最速の市販GTIモデルとして位置づけられている。
心臓部には290馬力を発生するターボチャージドエンジンを搭載。7速デュアルクラッチトランスミッションと組み合わされることで最高時速250キロ、電子リミッターを解除することでGTIモデル最速の264キロに到達できるという。
この大出力を受け止めるブレーキもレーシングカーであるTCRと同等の性能を誇るシステムを搭載。またエンジンの性能を発揮できるよう、2基のラジエーターが追加装備される。
そのほか、デザイン面はフロントスポイラーやリヤディフューザー、エキゾーストパイプなどにゴルフGTI TCRの独自仕様を採用。インテリアも新デザインのシートなどが採用されている。
今回お披露目されたのは、あくまでコンセプトモデルで販売時期や価格などは不明。フォルクスワーゲンの取締役であるユルゲン・スタックマンは「今の段階でゴルフGTI TCRコンセプトは研究モデルだ」としながらも「2018年末には現実のものにしたい」と述べている。