映画『エヴァ』が7月7日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。
同作は、ジェームズ・ハドリー・チェイスの小説『悪女イヴ』をブノワ・ジャコー監督が映画化したもの。他人の戯曲を盗んで成功した作家・ベルトランが、執筆の場である別荘に侵入していた娼婦・エヴァに出会い、周囲を巻き込みながらも翻弄されていく様を描く。
冷酷で身勝手だが魅力に溢れた謎の多い娼婦・エヴァを『エル ELLE』などのイザベル・ユペール、次作の題材という名目でエヴァに近づく男・ベルトランを『サンローラン』『たかが世界の終わり』のギャスパー・ウリエルが演じる。
予告編では、カジノで賭けをしているエヴァの隣にベルトランが現れ再会する場面、自らエヴァに近づく思惑についてパトロンに語るベルトランの姿、ベルトランがエヴァにのめりこんでいく様子などが映し出されている。
ブノワ・ジャコー監督は「初めて『悪女イヴ』を読んだのは13歳くらい。映画監督になることを真剣に考えはじめていたころだ。好奇心に駆られて読み始めたが、たちまち夢中になった。あのときからずっとこの小説を映画にすることを考えてきた」とコメント。イザベル・ユペールはエヴァを演じるにあたり「大変だったのは、役ということを忘れてしまうこと。これはフィクションだということを忘れてしまうの。小説を読んだとき、ハドリー・チェイスは私のためにこれを書いたという感じがしたの」と語った。