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F1スペインGP木曜会見:仲の良いサインツ相手に、アロンソがしたり顔で勝利宣言

2018年05月11日 11:01  AUTOSPORT web

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スペインGP木曜会見
今年もヨーロッパラウンド開幕戦となったスペインGPの木曜日のFIA記者会見の出席者は、地元スペインのフェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.に加え、前戦アゼルバイジャンGPで今季初表彰台を獲得したセルジオ・ペレス、そして同じくF1ドライバーとして初入賞を果たしたブレンドン・ハートレーの4人。 

 この4人の中で、最も多くの質問を受けたのが、アロンソだった。理由は1週間前にベルギー・スパで開催された世界耐久選手権(WEC)で優勝したからだ。

「想像以上に、大変だったよ。最初の2時間は良かったけど、そのあと、いろんなことが変わっていった。クルマの違いにも戸惑った。やっぱりF1を長くやっているから、異なるドライビングスタイルに合わせるのが簡単ではなかった」

「F1はいかにクルマの限界を引き出すかが勝負だけど、WECは変化する状況にいかに対応するかが重要になる。6時間走っていて、まったく同じ状況なんてないんだ。路面、タイヤ、渋滞が複雑に絡み合って、いつも違う状況を作り出している。予測するのではなく、広い心で受け入れることが大切だということを学んだ。ル・マン24時間に向けて、良いトレーニングになったよ」

 すると昨年のル・マン24時間とWECの覇者のハートレーが加わって来た。
「僕の場合は、まったく逆だった。WECはシーズンを通して参戦していたから、当たり前だけど、LMP1のマシンに戸惑いはなかった。ミシュランタイヤに4輪駆動のマシンは快適だった。そこからシーズン後半にF1をドライブしたものだから、すごく戸惑ったよ」


 持ってる男、ペレスにはこんな質問が。
「アゼルバイジャンGPでの表彰台獲得によって、表彰台獲得回数を8回にしました。この数字はどんな意味を持ちますか?」


 するとペレスは次のように回答した。
「母国の大先輩であるペドメ・ロドリゲスが持つメキシコ人最多となる7回を更新したんだから、すごく大きな意味を持つ。メキシコではペドメ・ロドリゲスはヒーローだからね」

 母国の先輩を尊敬するのはサインツも同じだ。「いつの日か、スペイン人2人が表彰台に立つ光景を私たちは見られますか? そしてアロンソと一緒に表彰台に立つことはあなたにとってどんな意味を持ちますか?」と質問されると、サインツはこう答えた。

「そうなったら、最高だね。だって、それが僕の夢だから。その夢が母国グランプリで達成されれば、言うことなし。ただ今年はちょっと厳しいかもね。僕のチームだけでなく、フェルナンドのチームも実力で表彰台を獲得するにはあとコンマ5秒から1秒は速くならないといけないから」

 すると最後にこんな質問が。
「今シーズンのドライバーズ選手権で、アロンソとサインツのどちらが上位となると思いますか?」

 アロンソが隣にいるサインツに「おまえはいま何ポイント持っている?」と聞くと、サインツは「わかんない」というので、アロンソは目の前に座る記者に「俺たちはいま何ポイントなんだ?」と逆質問。

「アロンソは28点だけど……」という回答を聞いたサインツが「僕は13点ぐらいかな」と答えると、アロンソはこう言った。

「じゃ、俺が勝つな」