6月16~17日に開催される第2戦ル・マン24時間から、2018/19年のWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”に参戦するジェンソン・バトンが、デビュー戦に先駆けてSMPレーシングとのテストに臨んだ。
2009年のF1ワールドチャンピオンで、今シーズンはスーパーGT500クラスにフル参戦しているバトンは、WECのLMP1クラスに参戦するSMPレーシングと契約。チームが走らせる11号車BRエンジニアリングBR1・AERをドライブする。
そのバトンは、スーパーGT第2戦出場を優先したため、5月3~5日に行われたWEC開幕戦は欠場しており、WECデビューはシリーズの天王山であるル・マン24時間となるが、そのデビュー戦を前にフランスのマニクール・サーキットで5時間に及ぶプライベートテストに参加。マシンの習熟に務めた。
走行後、バトンは自身のInstagramを更新し、「笑いが止まらなかった」と走行の感想を明かしている。
「BR1の初テストは最高だった。テストが行われたのがマニクールだったこともうれしいよ。ここには多くの思い出があるからね」
「5時間に及ぶテストを経て、このモンスターマシンを手懐けることができた。もう少し改善するべきポイントは残っているけど、(チームメイトの)ビタリー(ペトロフ)とミカエル(アレシン)のおかげでいいスタートを切ることができた」
SMPレーシングによれば、バトンは今回のテストで日中の走行だけでなく夜間走行も経験。また使用された車両はWEC第1戦スパでも使用されたル・マン仕様のローダウンフォースキットが装着されていたという。
BRエンジニアリングの関係者は「マニクールでのジェンソンとのテストは満足のいくものだった」とコメントしている。
「彼はすぐにマシンに慣れて、ナイトセッションも含めてテストの時間を充分に使った。彼はロングランとショートランを複数回こなしたよ」