トップへ

島 茂子、“47歳の新人歌手”として活動する意義 今夜『Mステ』で『家政夫のミタゾノ』主題歌披露

2018年05月11日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 今夜、5月11日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に、47歳の新人歌手・島 茂子が出演する。5月16日に、DVDシングル『戯言』でデビューする彼女は、TOKIOの城島茂に似ている、と話題の人。“ちょっとしたご縁“で、昨年8月にTOKIOの53thシングル『クモ』のカップリングに、島 茂子とザ・ソイラテズとして「女の坂道」が収録されたことで、一気に注目を集めた。


(関連:島 茂子、神宮球場で開催のセ・リーグ公式戦始球式に登場 「一生懸命投げさていただきます」


 ちなみに、この“ザ・ソイラテズ“というバンド名の由来は、長瀬智也がラジオ『NAGASE the Standard』(TOKYO FM)で「レコーディングのときにリーダーが差し入れもってきてくれたんですよ、ソイラテの。なぜか。それが面白くて! そんなのから始まってたような気がしますけどね」と明かしており、やはり城島と縁が深い様子。


 生放送で披露される「戯言」は、TOKIOの松岡昌宏が主演するドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)の主題歌にも採用されており、今夜の第4話に島 茂子も出演する。“女装をした家政夫“という役柄を演じる松岡と、城島によく似た女性・島 茂子が、どのような形で共演を果たすのだろうか。


 「47歳と遅咲きデビューですが、今まで何をしていたんですか?」。5月6日、東京ヤクルトスワローズの始球式を務めた島 茂子に、マスコットキャラクターのつば九郎が直球質問を投げかけた。「“誰かに似てるね。無人島に行ってたんですか?“って聞かれるんですけれど、全国のキャバレーまわりとか営業をしていた」と、あくまで城島とは別人(の設定?)であることを強調しているが、やはりその親和性が高いのは否めない。


 <誰だって人に言えない古傷抱えてる>「戯言」の歌詞は、想い人に苦労させられた側の憂いがにじみ出る。島 茂子がこれまで背負い、乗り越えてきた人生の重みが、歌謡ロックという形に昇華されているようだ。誰もが傷つき、悲しみを抱えてる。そこからどうにか動き出すために、エンターテインメントが生まれるのだろう。<悲しみの過去を拭う指先で次の扉開けるの>泥臭く、しなやかに。縁深いTOKIOが難しい事態に直面し、新たな一歩を踏み出そうとしている今、彼女の哀愁漂う歌声がより染み入る。


 シリアスなときほど、誰が口火を切って和やかな空気を作り出すかが、難しいものだ。47歳の新人歌手として精力的に動き出すのは、まっさらな気持ちでみんなを楽しませたいという想いの現れに見える。5月18日から東京、大阪、兵庫で、フリーリサイタル&トークを行なう島 茂子。誰だって、何歳になったって、厳しい現実と向き合いながら、人は歩み続ける。この楽曲は、エンターテイナーが見せる不屈の精神そのものだ。(文=佐藤結衣)