モンスターエナジーNASCARカップは5月6日、第11戦ドーバーが行われ、ケビン・ハービック(フォード・フュージョン)がトップチェッカーを受け、シーズン4勝目を挙げた。
第11戦が行われたドーバー・インターナショナル・スピードウェイは、滑りやすいコンクリート舗装の1マイルトラック。難度の高いコースであることから“モンスター・マイル”とも呼ばれている。
決勝レースは120周目までのステージ1、240周目までのステージ2、400周目までのステージ3で構成。レースは予選ポールポジションを獲得したカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)を先頭に幕を開けた。
レースは序盤にイエローコーションが連続したものの、その後100周近くはグリーンフラッグ下で推移。各車とも給油のピットストップを避けるべく燃費走行を強いられるなか、ハービックがトップでチェッカーを受け、ステージ1を制している。
続くステージ2も大きなクラッシュなどはなく進行。ここでもハービックがトップでフィニッシュし、今季通算6度目のステージ優勝を飾った。
最終ステージ3の序盤、3番手を走行していたトヨタ陣営最上位のカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)のドライブシャフトが破損。ピットインを余儀なくされてそのまま戦線離脱を余儀なくされる。
その後、レース残り90周を切ったころにサーキットには雨が降りはじめ、80周を残してレースは一時中断。雨がやみ、路面がドライコンディションとなるまで40分間のインターバルを経て、レースが再開された。
この時点で2番手につけていたハービックは、リスタートでチームメイトのクリント・ボウヤー(フォード・フュージョン)を交わしてトップに浮上。そのまま後続を引き離すと7.450秒もの大差をつけて優勝。1~3ステージをすべて制覇すると同時に、400周中201周でラップリーダーを務める圧倒ぶりだった。
「チームメイトとのバトルは楽しかった」とハービック。
「レース中に雨が降ってきた時は『今週末、クリント(ボウヤー)に悪口を言ったかもしれない。その罰が回ってきたんだ』なんて考えが頭をよぎったよ」
「クリントはここ数年、ドーバーで速さを発揮しているドライバーだから、彼とのバトルを楽しむことができた。ここで勝つのは僕かクリントのどちらかになるだろうと話していたんだ」
フォード勢に続く3位は終盤のバトルを制したダニエル・スアレツ(トヨタ・カムリ)が獲得し、オーバルコースでのキャリアベストリザルトを獲得。4位にマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)、5位にカート・ブッシュ(フォード・フュージョン)が続いた。
モンスターエナジーNASCARカップ第12戦は5月12日、カンザス州のカンザス・スピードウェイで行われる。