マクロミルは5月10日、「ボーナス」に関する調査結果を発表した。調査は今年4月にインターネットで実施し、15~64歳の男女1000人から回答を得た。
この夏、ボーナスが支給予定だと回答した人は78.8%。支給は企業規模に比例し、「10人未満」の48.3%から「1000人以上」の93.3%まで、従業員数が多いほど受け取りやすい傾向にある。
ボーナスを上げるための努力「目標を大幅達成させる」「遅刻・欠勤をしない」
ボーナスを受給予定だと回答した人に、もらえる見込み額を尋ねると、平均45万3521円となった。昨年は平均48万8910円だったため、3万5389円減少している。
昨年と比べ額に変化があると思うか否か聞くと、最も多かったのは「変わらないと思う」(63.4%)。次いで「増えると思う」(22.6%)、「減ると思う」(14%)と続く。
この夏のボーナスをアップさせるためにこれから取組むことについては「特にない」(48%)、「ボーナスは意識せず、会社に貢献する」(30.8%)が多かった。しかし「目標を大幅に達成させる」(16.9%)、「遅刻や残業、欠勤をしない」(15.5%)という人もいる。
使い道の予定を聞くと、複数回答で最も多かったのは「貯金」(73%)で、2位の「旅行」(28.2%)と45ポイントの差を付けた。また「貯金」のみを選択した人も29%いた。3位以降、「外食」「ローン返済」「子どもの教育費」と続く。
「たとえわずかでも支給しようと努力するのが経営者の務めだと思う」と不満も
一方、ボーナスが支給されない予定と回答した人に理由を聞くと、「支給の制度がない」(48.6%)が最多となった。次いで「制度はあるが支給が見込めない」(35.8%)、「制度はあるが対象外である」(12.7%)と続く。中には、
「求人にはボーナスありと書いてあったのに、入社して一度もボーナスがないのは不満です」(女性29歳)
「会社の業績が不振なので仕方がないが、昇給もないのでせめて寸志程度のボーナスは欲しい」(男性31歳)
「たとえわずかでも支給しようと努力するのが経営者の務めだと思う」(女性60歳)
と不満をもらす人もいる。そもそも「最初の雇用条件から対象外の雇用条件なので、それはしょうがない」(男性30歳)という人もいた。
全員に身の回りの景気について聞くと「良いとも悪いとも言えない」(47.7%)が多いものの、「悪い」「やや悪い」(34.1%)が「良い」「やや良い」(18.2%))を15.9ポイント上回る結果となった。