細田守監督の新作映画『未来のミライ』で福山雅治が声優を務めていることがわかった。
福山雅治が演じるのは、主人公くんちゃんが時を超えた旅先で出会う青年で、物語の核となる人物。すでに公開されている予告編では、くんちゃんを馬やバイクに乗せて走る姿が披露されていた。
かねてから親交があったという細田監督と福山。細田監督は昨年から青年役のオーディションを重ねていたがキャスティングが難航しており、今年に入ってから福山と再会した際に役のイメージと福山の人間性が重なることに気づいたという。福山は細田の考える『未来のミライ』のテーマ性や新しいチャレンジに共感し、声優での参加が実現した。
本人役でのカメオ出演を除き、アニメーション映画の本格出演は初となる福山は「歌うということを仕事にしながらも、声で役を表現することはほぼ未経験なので、現場では恥ずかしながらすべてに緊張し、そしてすべてに刺激を受けました」と明かしているほか、「僕が年齢を重ねたことで忘れてしまっていた子供ならではの繊細な感受性を、丁寧に、かつ高度なアニメーション技術で表現されている今作品の完成を、これまで通り細田監督のいちファンとして心待ちにしています」とのコメントを寄せている。
7月20日から公開される『未来のミライ』は、4歳の少年くんちゃんが未来から来た妹・ミライちゃんと出会い、初めての体験を繰り返しながら成長していく様を描くファンタジー作品。くんちゃんの声を上白石萌歌、ミライちゃん役を黒木華が演じるほか、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司が声優陣に名を連ねる。
なお同作は、すでに86の国と地域での配給が決定しており、現在開催中の『第71回カンヌ国際映画祭』監督週間での正式上映も行なわれる。さらに『アヌシー国際アニメーション映画祭2018』長編部門コンペティション作品にも選出されている。
■福山雅治のコメント
今回、細田監督作品の住人になれる機会をいただけたことを大変嬉しく思います。
収録前に、まだ絵も音も完成してない映像資料を観させていただきましたが、その段階ですでに、心引き込まれ感動出来るこの作品が持つ力に驚きました。
歌うということを仕事にしながらも、声で役を表現することはほぼ未経験なので、現場では恥ずかしながらすべてに緊張し、そしてすべてに刺激を受けました。
僕が年齢を重ねたことで忘れてしまっていた子供ならではの繊細な感受性を、丁寧に、かつ高度なアニメーション技術で表現されている今作品の完成を、これまで通り細田監督のいちファンとして心待ちにしています。