ソニー生命保険は5月8日、「平成生まれ・昭和生まれの生活意識調査」の結果を発表した。調査は今年3月にインターネットで実施し、20~28歳の「平成生まれ」500人と52~59歳の「昭和生まれ」500人、計1000人から回答を得た。
有職者(平成生まれ208人、昭和生まれ293人)に「理想な仕事」について聞くと、平成生まれは「給料が高い仕事」(56.7%)が多数派となった。一方、昭和生まれは「やりがいがある仕事」(61.8%)が多い結果となった。
昭和生まれの7割「勤務先のイベントよりプライベートを大切にしたい」
残業が多い人への印象を聞くと「頑張っている人だと思う」と回答した人は、昭和生まれ(52.5%)より平成生まれ(60.1%)の方が多かった。働き方改革を掲げ、業務の効率改善や残業時間の削減などを打ち出す企業は増えているものの、「残業が多い=頑張っている」と考えている人は少なくはない。
同じ職場で長く働くことについては、「できるならそうしたい」が平成生まれ(67.8%)、昭和生まれ(80.2%)ともに多数派となった。またステップアップのための転職については平成生まれ(32.2%)が昭和生まれ(19.8%)を上回った。
勤務先のイベントに「積極的に参加したい」か「プライベートを大切にしたい」かを聞くと、両世代ともにプライベートを大切にしたいが多い。特に昭和生まれは71.3%で、平成生まれ(61.5%)を10ポイント近く上回っている。
同社は「若い社会人は飲みニュケーションに消極的、などと言われることがありますが、ホンネでは、昭和生まれのほうが勤務先のイベントに消極的なようです」とコメントした。
昭和生まれだなと思う言動1位「あたり前田のクラッカー」
平成生まれと昭和生まれは、お互いにどのように感じているかを聞いた。昭和生まれ(500人)が「この人は平成生まれだな」と感じる言動1位は「すごい・感動などの意味で『ヤバイ』ということ」(45.6%)。
2位は「固定電話を持っていないこと」(40.2%)だが、3位「驚いたときに『マジっすか』と言う」(36.4%)、6位「メールやSNSで『w』『乙』『ググる』などを使う」(26.6%)、10位「ズボンを『パンツ』と言う」(23.6%)など言葉に関する項目が上位に目立った。
一方、平成生まれ(500人)に「昭和生まれだな」と感じる言動を聞くと、こちらも
1位「あたり前だのクラッカーと言う」(41.8%)
2位「カップルのことをアベックと言う」(38.6%)
3位「『D』の発音を『デー』という」(36.6%)
5位「『ザギン』など業界用語を使う」(30.4%)
6位「小指を立てて『彼女』、親指を立てて『彼氏』と言う」(26.6%)
など、言葉に関する項目が非常に多くランクインした。他にも「ズボンのチャックを『社会の窓』と言う」(23.8%)、「美容室を『パーマ屋さん』と言う」(21.4%)、「LINEなどで語尾がカタカナ(『~だネ』など)になっている」(17.4%)などが上位10位に入っている。ふとした会話でつい出てしまい、世代が分かってしまうことは大いにありそうだ。