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いよいよ5月10日から2018年ニュルブルクリンク24時間開幕。日本勢も準備万端

2018年05月10日 01:01  AUTOSPORT web

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5月10日から開幕するニュルブルクリンク24時間に向けて準備が進められるピットレーン
いよいよ5月10日から、ドイツのニュルブルクリンクで、第46回ADACチューリッヒ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)が開催される。150台ものレーシングカーが、市販車のテストにも用いられるニュルブルクリンクを使って24時間戦う名物レースだが、10日の走行開始に向けて準備が進められている。

 ニュルブルクリンクのグランプリコース、そして難攻不落の北コース(ノルドシュライフェ)を繋いだコースを舞台に、1970年から開催されている伝統のニュル24時間。非常に多くの車種がさまざまなクラスで競い合い、最新のレーシングカーはもちろん、実験的な車両も参戦することから、世界的にも注目を集めるレースだ。

 実質的な総合トップ争いを展開するSP9=GT3クラスは29台がエントリーしているが、今季大いに力を入れていると思われるのがメルセデスAMG(7台)、ポルシェ(8台)、アウディ(7台)といったドイツ勢。BMWもワーケンホルストやローヴェを中心に5台がエントリーしており、これにランボルギーニやフェラーリのチーム、そしてひさびさにワークスを送り込むアストンマーチンが絡む展開になりそうだ。

 一方、日本勢では1台のみのSP-PROクラスに参戦するTOYOTA GAZOO Racingの56号車レクサスLC(土屋武士/松井孝充/中山雄一/蒲生尚弥)、4台が参戦するSP3TクラスのSTIの90号車スバルWRX STI(カルロ・バンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人)、SP8クラスに参戦するNovel Racingの佐々木孝太/吉本大樹/ドミニク・ファーンバッハー/マリオ・ファーンバッハー組42号車レクサスRC F、43号車レクサスIS F CCS-Rの東徹次郎/小山佳延/松井猛敏/佐々木孝太組といったところが参戦する。

 レクサスLC、スバルWRX STIの2台は、総合優勝争いではなく、あくまでしっかりと高いペースで完走し、データを持ち帰ることが目標だ。この2台は、各メーカーそれぞれの将来の市販車に繋がるパーツが投入されているほか、ディーラーメカたちがサーキットという過酷な舞台で習熟を積むことが求められている。ただしこれらは簡単な目標ではない。ニュルブルクリンクという舞台では、完走することもひと苦労になる。

 すでに多くのチームで10日の走行開始に向け準備が整えられているが、日本人ドライバーたちも8日にドイツ入り、そして9日にサーキットへ入り、リラックスした様子で準備を整えた。ただ、危険をも伴うニュルブルクリンクを走ることに対しての緊張感は、どのドライバーも感じている様子だった。

 ニュルブルクリンク24時間は、5月10日の現地時間13時20分のフリー走行で幕を開ける。決勝は5月12日現地時間15時30分スタート予定だ。レースは併催のWTCR世界ツーリングカーカップとともにJ SPORTSで放送される。