F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、今後アメリカ合衆国でレース開催を増やしても、F1の歴史的なルーツであるヨーロッパをおろそかにはしないと述べている。
仮にマイアミ市が承認すれば、F1はアメリカでふたつ目のグランプリレースを、早ければ2019年シーズンからカレンダーに追加するべく準備を進めている。
キャリー自身がこれまでたびたび言及してきたように、アメリカでのF1開催地は将来さらに増える可能性もある。
「我々は着任初日から、F1のアメリカ開催をもっと増やすことが目標だと明確にしてきた。そして開催候補地として、いわゆる観光都市であるマイアミ、ニューヨーク、ラスベガスなどを検討してきた」とキャリーは述べた。
キャリーはしかし、アメリカでのレース増加がすなわち、F1の伝統的な価値であるヨーロッパから遠ざかることは意味しないとも強調している。
「はっきりさせておきたいのだが、これはヨーロッパでのF1開催を犠牲にして進めることではない。ヨーロッパはF1の原点であり故郷だ。そしてそれは今後も常に不変の事実だと私は考えている」
先週、市政代行官にフォーミュラワン・グループとの契約交渉権限を付与するという動議を承認するための投票準備が整ったと、マイアミ市委員会が発表した。これを受けてルイス・ハミルトンは自身のソーシャルメディア上に「太陽の降り注ぐリゾート地でレースができるかもしれないということにワクワクしている」と書き込み、さらにマイアミを「美しい女性が大勢いてパーティーには最高の場所」だと称した。
一方で現世界チャンピオンのハミルトンは、市内のビスケイン大通り周辺を想定した仮のコースレイアウトにはあまり気乗りしないようだ。
「こうじゃないんだ。僕にコース設計させてくれないかな」とハミルトンはソーシャルメディアに投稿している。